DataSpell 2025.1 の新機能

DataSpell 2025.1: JetBrains Data Wrangler の AI エージェント、データプレパレーションのノーコードフローなど

JetBrains は UI(ノーコード機能)の最適化と LLM エージェントを使用したガイド付きプロセスの実装の 2 つに注力し、データクリーニングとプレパレーションのフローの改善に引き続き組んでいます。 その結果、DataSpell 2025.1 では AI チャットを使用して Data Wrangler と対話する機能などの Data Wrangler に対する改善が導入されました。 また、生データを後続の探索で使用するための準備作業が簡単になっていることに驚いていただけるはずです。

新しいバージョンの DataSpell を JetBrains のウェブサイトからダウンロードするか、IDE または無料の Toolbox App から直接更新するか、Ubuntu の snap パッケージをご利用ください。

JetBrains Data Wrangler の AI エージェント: AI を使用した変換の制御とデータ変換

タスクは非常に複雑になる場合があります。 Data Wrangler はこれを考慮し、AI で完全自動化することを希望する場合でも、より直接的に関与するやり方を希望する場合でも、ユーザーのワークフローに適合できるようになっています。 作業中のタスクに特化した最適な Data Wrangler モードを選択してください。

ノーコード Data Wrangler モードの開始方法

Data Wrangler は Data(データ)ツールウィンドウから簡単に呼び出すことも、テーブルデータビューアー内から直接呼び出すこともできます。

AI チャットでの Data Wrangler モードの開始方法

AI によるデータラングリングは、Data Viewer(データビューアー)ボタンか Data Wrangler 内の AI 変換を使用するか、AI Assistant で Data Wrangler を有効にすることで実行できます。

AI チャットを使用した Data Wrangler との対話

データラングリングを AI に依頼すると、必要な変換が提案されます。この提案は、Apply(適用)ボタンをワンクリックするだけで適用できます。

変換のリスト内の移動操作

移動操作オプションとフィルタリングオプションが改善されたため、必要な変換を素早く見つけることができます。

表示、変更取り消し、ステップの除去

Data Wrangler のユーザビリティが改善されたことで、設定の表示やステップの選択と除去といった変換の管理を簡単に行えるようになっています。

変換のエクスポートオプション

変換されたデータを手間なくエクスポートできます。さまざまな形式(CSV、XLS など)で保存することも、コードを後続の処理で使用するためにエクスポートすることも可能です。

データプレパレーションを実現するノーコードフロー:データソースへの接続やファイルのインポート、データレビューの容易化

データセット管理用の Data(データ)ツールウィンドウと Data Preview(データプレビュー)ペイン

データクリーニングとプレパレーションは、データ関連の作業の 30~40% を占めています。 JetBrains はこのプロセスを可能な限り簡単に行えるようにしようとしています。 この目的を達成するため、データベースとウェアハウスの接続やファイル添付を簡単に行い、データ探索に使用できる Data(データ)ツールウィンドウを追加しました。 また、Data Preview(データプレビュー)ペインでは必要なデータを選択できるため、プロジェクト内のデータセットを簡潔に保つことができます。

ノーコードセルを使用したファイルのインポート

作業中のノートブックから直接ファイルを追加する新しい方法も導入しました。 この方法を実現するため、ノーコード入力セルが提供されています。

Jupyter ノートブック関連の機能強化: デバッグ、カスタマイズ、および AI による可視化

Jupyter ノートブックのサポートの改善

弊社はユーザーが Jupyter ノートブックを扱う際の全体的な使い勝手を継続的に改善しています。 このリリースでは、以下の機能を導入しました。

  • 折りたたみ式のバーを使用して Jupyter セルを直接ドラッグアンドドロップし、セルの順序を変更する機能。
  • Commit without outputs(出力なしでコミットする)オプション: セルの実行結果を自動的にクリアしてからコミットします。 詳細は、「コミットチェック」セクションをご覧ください。
  • ノートブックの背景、コードセル、選択した行、およびセルの枠線の色をカスタマイズする機能。
  • Notebook Structure(ノートブックの構造)ビューの新しい Crashed(クラッシュ)および Queued(処理待ち)セルステータス。
  • Markdown セル内のテキストを選択すると、フローティング書式設定ツールバーが呼び出されるようになりました。また、空の Markdown セルの外観がよりすっきりとしたものになりました。
  • Shutdown Kernel(カーネルの終了)ボタンがメインツールバーに追加されました 。

Jupyter デバッガー関連の改善

  • Run to caret(キャレット位置まで実行)機能が導入されました。
  • Jupyter セル内にブレークポイントが設定されていない場合、ブレークポイントが最初の行に自動的に配置され、「行単位でセルを実行する」ように動作が変更されました。
  • 多数の問題が修正されました。
  • リモート Jupyter インスタンスでデバッグと変数ビューがサポートされるようになりました。

Jupyter テーブルの AI quick charts(AI クイックチャート)/ プロットの即時プレビュー

Jupyter ノートブック内で AI Quick Charts(AI クイックチャート)をクリックすると、テーブルのチャートプレビューが生成されるようになりました。 AI Assistant は DataFrame のメタデータを利用して可視化を提案し、生成されたチャートをテーブルのウィジェットに直接埋め込み、即時にプレビューを表示します。 生成されたチャートをクリックすると、対応するコードがノートブックに挿入されます。

AI Assistant の強化: LLM サポートの強化とウェブ検索の統合

最先端 LLM の追加サポート

チャットでの AI モデルの選択肢が拡大されました! 以下のような最新かつ最も高度な言語モデルから選択できるようになったため、AI の使用感を完全に制御できるようになりました。

  • Claude 3.7 Sonnet
  • OpenAI GPT-4.1(近日公開予定)
  • Gemini 2.0 Flash

このリリースでは JetBrains AI Assistant に大規模な更新が適用され、AI を活用した開発がより親しみやすく効率的なものになりました。 IDE ですべての JetBrains AI 機能を無料で使用できるようになりました。一部の機能(無制限のコード補完やローカルモデルサポートなど)は無制限に使用できますが、その他の機能は制限付きのクレジット制で提供されます。 また、新しいサブスクリプションシステムを導入し、AI Pro および AI Ultimate ティアで必要に応じてスケールアップを簡単に行えるようにしました。

チャットからのウェブ検索

新しい /web コマンドを使うと、AI Assistant はチャットウィンドウ内で直接ウェブからドキュメント、トラブルシューティングのヒント、および最新の技術リソースを取得できます。 タブを切り替えたり、手動で検索したりする必要はもうありません!

ぜひこの更新を活用してください!

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