GoLand 2025.3 ではリソースリーク解析が導入されました。これは、実行時に問題を招く閉じられていないファイル、接続、およびその他のリソースを未然に検出するのに役立つ新しい強力なインスペクションです。 このリリースでは、Terraform の組み込みサポート、プロジェクトのない単一ファイルの編集、および golangci-lint と IDE の全体的なパフォーマンス改善も導入されています。
GoLand でファイルやネットワーク接続が使用後に適切に閉じられていないなどのリソースリークを検出できるようになりました。 この新しいローカルインスペクションはコードをリアルタイムで解析し、不注意で開かれたままになっている可能性のあるリソースを検出した場合に警告します。
これらの警告はエディターに直接表示されるため、重大なリソースが適切にクリーンアップされていることを確認することができます。
Claude Agent は GoLand にネイティブ統合された初のサードパーティ AI エージェントです。 このエージェントの追加により、GoLand は開発ワークフローにさらなる柔軟性と性能をもたらすマルチエージェントエクスペリエンスを提供しています。 Claude Agent と Junie を同じチャットインターフェース内で使用し、タスク単位でエージェント間をシームレスに切り替えることによって適切な支援を得られるようになりました。
GoLand に Terraform プラグインがバンドルされ、デフォルトで有効化された状態で提供されるようになりました。 そのため、事前に何もインストールしなくてもすぐに .tf ファイルの作業を開始できます。
構文ハイライト、コード補完、移動操作、および整形などの機能が組み込みで提供されます。 複雑なクラウドインフラストラクチャの管理や単純な構成ファイルの編集など、GoLand には開発者が必要とする Terraform の機能がすべて備わっています。
エディター内ですべてを直接記述、適用、管理できるようになったため、データベースとサービスのデプロイがさらに簡単になりました。
上部に表示されるクラスターと名前空間セレクターでコンテキストを維持し、ライブリソースステータスアイコンですぐに問題を発見できます。 環境変数の欠落や pod の失敗で苦労していませんか? それらをワンクリックで即座に修正し、マニフェストを離れずにデプロイし直すことができます。
エディター内のシークレット管理を使用し、サービスのセットアップを保護できます。 YAML からデータベース資格情報を直接閲覧し、コピーできます。
接続する必要がありますか? ワンクリックのポート転送機能を使用してコンテナーのポートを転送し、シークレットを自動読み込みし、データベースまたはサービスに数秒で即時接続を設定できます。
デプロイ、デバッグ、接続まで、すべてを 1 箇所でシームレスに行えるため、集中を維持してよりスマートに作業することができます!
GoLand のデフォルトの外観が Islands テーマになりました。 このテーマは単に視覚的に新しいだけではなく、開発エクスペリエンス全体を極限まで快適にすることを目指す当社の取り組みを反映するものです。
タブをすぐに認識できるようにし、エディターのコントラストを改善し、作業エリアを明確に区分けし、角丸のデザインを採用したことで、ソフトでバランスの取れた環境にしました。これは、開発者が集中してコーディングに取り組みやすくするという 1 つの目標を中心に設計されたものです。
詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。
プロジェクトを作成せずに個別のファイルを扱えるようになりました。 これは簡単な編集、コードレビュー、またはアイデアを簡単に試す場合に便利です。
単一のファイルを開くには、以下のいくつかの方法があります。
goland myfile.go を実行する(macOS)。 詳細は GoLand のドキュメントをご覧ください。
GoLand が golangci-lint fmt というリンターツールのバージョン 2 で導入された新しい整形コマンドをサポートするようになりました。 保存時に好みのフォーマッターかツールの組み合わせを使用してコードを整形できるようになりました(すべて golangci-lint を介して構成されます)。
この統合によってコードスタイルを完全に制御できるようになるため、go-fumpt のような別の File Watchers は不要になります。 整形がリントのワークフローに組み込まれたことで、より簡単で一貫性のあるセットアップが可能になりました。
GoLand チームは安定性とパフォーマンスを最優先しており、リリースのたびに IDE の速度と信頼性を高める取り組みを続けています。
2025.3 では、以下のいくつかの重要な改善を行いました。
結果: 複雑なセッションや長時間のセッションでは特に GoLand の処理速度と安定性が向上しました。
BYOK は OpenAI、Anthropic、または OpenAI の API に対応する任意のローカルモデルの独自 API キーを接続可能にします。それにより、GoLand でより柔軟に AI を使用し、使用方法を詳細に管理できるようになります。 JetBrains AI にログインせずに AI チャットのインターフェースとエージェントを使用できるようになったため、すでに API キーを所有しており、好みのプロバイダーと連携させたい開発者に最適です。
ただし、フル機能の AI を体験したい方は JetBrains AI サブスクリプション(無料利用枠を含む)で補完機能を強化し、追加のモデルとボーナスクレジットを入手できます。また、それと同時に独自のキーをチャットとエージェントに使用することもできます。
GoLand 内で AI クレジットの残量、更新日、およびチャージ残高を直接確認できるようになりました。 利用枠を超過した場合、IDE から直接チャージできます。
このアップデートによって AI リソースの追跡がより簡単になり、AI の使用状況の明確さと管理の利便性が向上しました。
else を検出する新しいインスペクションによる制御フローのクリーンアップ GoLand 2025.3 では、終了操作で終了済みの if ブロックに続く冗長な else ステートメントを検出する新しいインスペクションが導入されています。 対象となる終了操作には、return、panic、os.Exit などの呼び出しや、Fatal、Fatalf、Skip などの一般的なテスト関数が含まれます。
go.mod でディレクティブの折りたたみに対応 GoLand で go.mod ファイルに含まれるディレクティブブロックのコードを折りたためるようになりました。 ディレクティブブロックに含まれる以下のような個々のセクションを折りたたんだり展開したりできます。
require置換除外retract使用するツールgodebugツールignoreすべてのディレクティブはデフォルトで展開されており、標準の折りたたみショートカットを使用して一括で折りたたんだり展開したりできます。