デバッガーは歴史的にバグの位置特定や修正を支援する目的で使用されてきました。現在の IntelliJ IDEA のデバッガーはそれ以上の役割を果たすことができます。このセッションでは、デバッガーが生産性の高い開発プロセスの実現にどのように役立つかをご紹介します。

また、ラムダのデバッグ、スマートステップイン、非同期スタックトレース処理などのデバッガーの機能に加えて、他の IDE 機能との緊密な連携によってのみそれが実現可能であることを説明します。

さらに、IntelliJ IDEA のデバッガーを日常業務で使用する新しい方法を学習します。

この講演では、皆さんと同じように作業環境で指定された何らかのテクノロジー、ツール、IDE に適応した普通の開発者の物語が展開されます。この開発者は Java アプリケーションの開発を約 10 年間経験した後、「平凡な IDE」である IntelliJ IDEA を使い始めました。

物語は 15 年前にさかのぼります。この開発者は自分のツールを本当に理解している他の開発者との仕事を通じ、IntelliJ IDEA によって生産性が向上し、「IntelliJ のフロー」に乗ることで満足度が向上したことに気付きました。

この開発者こそが Trisha であり、彼女自身が IntelliJ IDEA について気に入っている点を紹介します。また、同製品の仕組みや機能によって彼女が楽に仕事を行えるようになったことや、若干狂気じみていますがコーディング中にほほ笑んでしまうことを取り上げます。

多くの開発者は遅かれ早かれ、既存ツールでは自分が望む動作を実現できないという結論に達します。例えば、自分が使用したい機能をお気に入りの IDE のベンダーが実装していないケースや、IDE がまだサポートしていないかなり新しいカスタムフレームワークを使用しているケースがあります。幸い、IntelliJ IDEA とそのプラグインは不変なものではないため、誰もが新しい言語、ライブラリ、フレームワークのサポートを実装することができます。

この講演では、IntelliJ IDEA の貢献者がどのように人気テクノロジーに対応した IDE の機能を実装し、サイバースペースの革新に追従しているかを Yuriy が語ります。

JetBrains は IntelliJ IDEA のリリースサイクルを 4 カ月とし、Java の 6 カ月のリリースサイクルにうまく適合させました。IDE が最新の言語機能をサポートしているため、開発者は常に新しい機能を簡単に使用することができます。

IntelliJ IDEA は新しい Java の機能をサポートするという観点から、自身にかなり高い目標を設定しています。IntelliJ IDEA はエラーのハイライト表示とコード補完のみならず、新しいコード構文に自動移行するためのビルドツールもサポートしています。また、既存のインスペクションとコーディング支援ツールが新しい機能と正しく連携し、適切な場合にそれらを利用できるように改修を行っています。この講演では最新の言語機能を使用する方法や IntelliJ IDEA の既存コーディング支援機能との連携方法のほか、最新の言語機能を使用したコードの改善方法を取り上げます。

インデックス作成は、私たちが開くプロジェクトに関するすべてを IntelliJ IDEA が把握するために必要なプロセスです。また、IDE を高度化し、コードの読み込み、書き込み、補完、ナビゲーション、シンボルの名前変更、リファクタリングなどの日常業務を支援できるようにするために必要なコストでもあります。

IntelliJ IDEA によるプロジェクトのインデックス作成処理を何倍も高速化することは可能なのでしょうか？可能です！Eugene から詳しい話を聞きましょう！

講演の冒頭では、IntelliJ IDEA におけるインデックス作成の役割と高度な機能によるインデックスの使用方法を取り上げます。その後、インデックスの共有方法とインデックス作成時間の短縮方法をご紹介します。さらに次のトピックでは、共有されるインデックスの種類と IDE へのインデックスの提供方法を取り上げます。また、実験とその結果を確認し、IntelliJ IDEA によるコードベースのインデックス作成時間が最近どのように半分に短縮されたのかを説明します。

最終的には、上記をすべてのプロジェクトに適用する方法を習得することができます。

開発者がバージョン管理システム（VCS）を使用せずに作業することは難しく、誰もがあらゆる VCS 関連の業務に対応できるまともなツールを必要としています。私たちは IDE に優秀な VCS 連携機能を搭載することが生産性向上には不可欠であると考えており、定型作業と複雑な作業の両方を楽にするために多大な労力を費やしています。しかし、それは本当に可能なのでしょうか？

この講演では IntelliJ ベースの IDE におけるバージョン管理システムとの連携機能を確認し、その歴史、進化、現状、今後の計画を説明します。