MPS 2025.2 では品質と安定性が全面的に改善され、いくつかの重要な機能強化も行われています。 このリリースでは、OS ネイティブのランチャーを使用して MPS を起動する機能を追加し、Node Info(ノード情報)ダイアログをモダン化し、参照のコピーと貼り付けを行う際の resolve 情報の処理方法を改善しています。 開発者がファクトリメソッドを使用してアイコンを提供できるようになったほか、プラットフォームにさまざまな機能強化を含む更新が施されています。
すべての変更点を以下に掲載しています。
MPS に Windows と Linux 用のネイティブのバイナリランチャーが同梱されるようになりました。 これらのランチャーを使用すると、スクリプトを使用したランチャーよりも確実かつ便利な方法で(タスクバーやスタートメニューにピン留めするなどして)MPS を起動することができます。
Build Solution(ビルドソリューション)ウィザードが更新されたビルドスクリプトを作成できるようになったため。
以前の MPS ベースのディストリビューションを更新して新しいバイナリランチャーを含めている方は、ドキュメントに記載されている手順に従ってください。
既存の TextIcon、FileIcon、および ConstantFieldIcon の概念に加えて、新しい FactoryMethodIcon 概念を使用できるようになりました。 これにより、javax.swing.Icon のインスタンスを作成して返す具体的な static ファクトリメソッド宣言への参照を使用してアイコンを指定できます。
resolve 情報が参照をクリップボードにコピーする際に正しく更新されるようになりました。 Rename(名前の変更)リファクタリングを使用せずに変数などの参照のターゲット名を変更する場合、そのターゲットを指す参照の resolve 情報は更新されません。 ただし、そのような参照をクリップボードにコピーした場合はその resolve 情報が正しく更新され、貼り付ける際には再度正しく解決されます。
MPS は進化し続ける Java エコシステムに歩調を合わせ続けています。 このリリースではソースとターゲットの両方の互換性を Java 21 に更新することで、新しい言語機能を活用できるようにし、実行時のパフォーマンスを向上させました。
安定性とパフォーマンスに対する継続的な取り組みの一環として、MPS 2025.2 ではプラットフォーム全体にわたる多数のバグ修正を行っています。 ちょっとした迷惑なバグや影響の大きなエッジケースなど、さまざまな課題を解決し、より円滑に開発を行えるようにしました。 解決された課題の完全なリストは、こちらでご覧ください。
各メジャーリリースでは、旧バージョンの MPS から円滑に移行するための手順が用意されています。 更新された移行ガイドをよくご確認ください。