PhpStorm には初期状態で使えるローカル AI モデルが搭載されています。それらのモデルは無料で完全にローカルで機能し、オフラインで使用可能な上、コード補完にも優れています。

使い込むほど PhpStorm 組み込みの自動コード補完であるかのように感じてきますが、このモデルはさらに多くのインサイトとより高度な機能を提供します。

そして先ほど申し上げたように、ローカルモデルにアクセスするために特別な操作は必要ありません。PhpStorm に組み込まれており、無料で使用できます。

また、クラウド補完もあります。これはクラウド上の AI モデルを利用してさらに多くの機能を提供するものです。

これは右側の AI Assistant パネルをクリックし、Install plugin（プラグインのインストール）を選択して有効化する必要があります。AI Assistant の設定を掘り下げたい場合は、Settings | Tools | AI Assistant（設定 | ツール | AI Assistant）に移動して、そこで構成を行ってください。必要に応じてプラグインの設定から完全に無効化することも可能です。

しかし、プラグインが有効な状態で JetBrains アカウントでログインすると、AI Assistant パネルに多数の機能が表示されます。チャットがあり、そこで質問することができます。ファイル、コミット、その他の情報をアタッチしてプロンプトを微調整できます。

カスタムプロンプトも管理できます。使用する AI モデルを選択できます。必要に応じて、独自のローカルモデルを接続することも可能です。

/web コマンドでウェブ検索を実行可能で、モードセレクターもあります。

以前にも述べましたが、特に強力な機能の 1 つにはコードの補完・生成機能があり、これは Mellum（社内で開発された、コード専用にトレーニングされた LLM）によって実現されています。

AI Assistant は単一行の補完か、コードブロック全体を提案します。コード内から直接プロンプトを送信することも、組み込みの AI アクションを使ってドキュメントやユニットテストを生成することも可能です。

では、モードセレクターを詳しく見てみましょう。デフォルトでは AI Assistant はチャットモードになっており、一般的なプログラミングの質問をすることができます。チャットモードではコードベースボタンがオンになっていない限り、AI Assistant はいかなるコンテキスト関連のデータも使用しません。

そして、ベータ版の新しい編集モードがあります。このモードでは、AI Assistant にファイル全体にわたる一括変更を依頼できます。

編集モードと JetBrains Junie のような AI エージェントとの主な違いは、編集モードではすべての変更を必ず確認する必要があることです。これはコードをリファクタリングする場合とほぼ同じ感覚ですね。幸い、このような変更は PhpStorm の差分ビューアーを使用すると非常に簡単に確認できます。

コンテキストについても触れておきましょう。AI モデルは多くのコンテキストを取り込むほど、より正確に回答を生成できるようになります。

編集モードでは、どのファイルを自動的にアタッチすべきかを最善を尽くして判断することになるでしょう。しかし、コンテキストは常に微調整することもできます。ファイルやコミットを手動でアタッチする方法はご紹介済みですが、ウィンドウパネル、シンボル、またはデータベース参照をアタッチすることも可能です。これらすべての情報は、AI Assistant がより良い回答を提供するのに役立ちます。

しかも、AI Assistant が生成したコードは細かく制御できます。たとえば、コードをコードベースに追加する前にレビューできます。