インポートまたは複製したプロジェクトの環境自動構成、‘Search Everywhere’ による Git コミットの検索、使用箇所からの React コンポーネントの作成、初期セットアップを高速化する新しいウェルカム画面などの新機能が実装されました。
requirements.txt、setup.py、environment.yml、pipfile のいずれかを含むリポジトリからプロジェクトを複製またはインポートする場合、PyCharm があなたに代わって Python 環境をセットアップします。
Search Everywhere(どこでも検索)で Git コミットを検索できるようになりました。 Shift を 2 回押し、Search Everywhere が開いたら検索を開始してください。 検索ダイアログを使用し、数値計算の答えを求めることもできます。
PyCharm のウェルカム画面が再設計されました。 初期セットアップウィザードがプロジェクト管理用の ‘Projects’、IDE インターフェースをセットアップするための ‘Customize’、プラグインをインストールするための ‘Plugins’、学習リソースにアクセスするための ‘Learn PyCharm’ の 4 ページを含むクイックアクセス画面に置き換えられました。
“if” ステートメントを反転できるようになりました。“if” のコンテキストメニューに移動し、Show Context Actions(コンテキストアクションの表示)を選択してから Invert ‘if’ condition(‘if’ 条件の反転)を選択してください。 ブランチの位置は切り替わりますが、セマンティクスは変化しません。 この機能は “elif” ブランチを含まないすべての “if” ステートメントに使用できます。 このアクションは制御フローを認識し、早期 return を可能にします。
この機能は、コミュニティの貢献によって実装されました。
プロジェクトで作業中に複数のタブを開きたい場合にファイルタブをドラッグアンドドロップし、エディターを上下または左右に分割できるようになりました。 また、ファイルを開いたときにエディターを上下に分割する Open in Right Split(右に分割して開く)も導入しました。 このアクションは Project ビューや、Recent Files / Search Everywhere / ナビゲーションバーのような他のナビゲーションポップアップから呼び出せます。
Python 3.10 以降は型エイリアスを使用しても、コードインサイトが妨げられることはなくなりました。 TypeAlias アノテーションは Python でリリースされ次第、PyCharm でサポートされる予定です。また、その実装は私たちの PyCharm 開発者が直接貢献したものになります。
PyCharm から直接変更をステージできるようになりました。 この機能を有効にするには、Preferences / Settings | Version Control | Git に移動して Enable staging area(ステージングエリアを有効化)チェックボックスにチェックを入れてください。 ファイルを Commit ビューの新しい Staged ノードに追加するには、+ アイコンをクリックします。 また、ガターや Diff ペインでも変更をステージできます。
SciView が値の選択とコピーのほか、カラムの並び替えや絞り込みに対応しました。 2 つのデータセットを直接エディターペインで開いて目視で比較し、処理したデータを CSV 形式にエクスポートできます。
Markdown のフォーマットを Preferences / Settings | Editor | Code Style | Markdown でカスタマイズできます。 Ctrl+Alt+L を押すと、フォーマットが適用されます。 エディターの右上にある Auto-Scroll Preview(プレビューを自動スクロールする)ボタンを使用すると、プレビューペインとエディターのスクロールを同期させることができます。
Alt+Enter を押すと、IDE が文法とスペルを訂正するための候補を表示するようになりました。 さらに、新バージョンの LanguageTool 文法チェックエンジンを新たに採用しました。これによって英語でのテキストレビューが改善され、新たに 10 言語以上をサポートするようになりました。
コード内に未解決の React コンポーネントがありますか? そのコンポーネントの位置にキャレットを置き、Alt+Enter を押してから Create class / function component(クラス/関数コンポーネントの作成)をリストから選択すると、IDE が適切なコード構成を作成します。
HTTP リクエストを cURL にエクスポートできるようになりました。 そのためには HTTP リクエストエディターで Alt+Enter を押し、Convert to cURL and copy to clipboard(cURL に変換し、クリップボードにコピー)オプションを選択してください。 この変換は、cURL から HTTP リクエスト、および HTTP リクエストから cURL の双方向で機能します。
PyCharm は Tailwind CSS を使用した作業の生産性を向上させます。 Tailwind CSS プラグインを Preferences / Settings | Plugins からインストールすると、IDE が Tailwind のクラスを自動補完し、マウスオーバーで最終的な CSS のプレビューを表示し、tailwind.config.js ファイルを使用したカスタマイズを支援するようになります。
PyCharm 2020.3 は JetBrains の共同開発およびペアプログラミング用の新しいサービスである Code With Me(EAP)をサポートしています。 Code With Me を使用すると IDE で現在開いているプロジェクトを他のユーザーと共有し、リアルタイムで共同作業を行うことができます。 Code With Me はプラグインマーケットプレース(Preferences / Settings | Plugins | Marketplace)からすぐにダウンロードできます。 Code With Me の詳細については、これらの記事を参照してください。
Pro のみと書かれた機能は PyCharm Professional Edition でのみ利用できる機能です。