PyCharm 2020.1 の新機能

対話型リベース、よりスマートになったデバッガ、開発者向けにデザインされたフォントなどをご利用ください。

バージョン管理

対話型リベース

対話型リベース

コミット履歴をクリーンな状態に維持したいユーザーなら、対話型リベースを使い慣れていることでしょう。 これをさらに簡単に、かつグラフィックに改良しました。 履歴からコミットを 1 つ選んでそれを右クリックし、‘interactively rebase from here’ を選択すると、Git のログがきれいに整理されます!

VCS の新しいコミットツールウィンドウ

VCS の新しいコミットツールウィンドウ

普段からアトミックでかつ意味のある単位のでコミットを心掛けている開発者であれば、コミットウィンドウと自分のコードを行き来して準備を整えることはよくあるでしょう。 これを簡単に行っていただけるよう、好みに応じて、コミットウィンドウをツールウィンドウとしてコードの隣に表示できるようにしました。

新しく改善されたブランチポップアップ

新しく改善されたブランチポップアップ

通常、PyCharm (もしくは当社の他の IDE) で何らかの一覧が表示されるとき、入力をし始めれば一覧内で検索ができるようになっています。 しかし、すべてのユーザーがこれを知っているわけではないので、見やすい検索フィールドをブランチポップアップに追加しました。 また、他にも、ブランチに受信コミットや送信コミットがあるのかどうかを示す表示の追加や、リモートブランチの更新を簡単にするなど、いくつか改善を加えています。

その他の改善

  • 小さな改善点としては、Git がお使いのコンピューターにインストールされていないときに、それを代わりにダウンロードしてインストールするという PyCharm の新機能があります。

Python

デバッガを使ったスマートな Step into(ステップイン)

デバッガを使ったスマートな Step into(ステップイン)

PyCharm のデバッガは、コードの内容を変更せずに、そのコードが実際にどういった動作をするのかを確認するのに非常に優れたツールです。 以前は、大きなステートメントの中で何が起こっているのかを確認するとき、場合によっては行を分割して中間結果を見る必要がありました。 その必要はなくなりました! PyCharm の スマート Step into(ステップイン)を使えば、簡単に特定の呼び出しを確認できます。 さらに便利なことに、デフォルトのオプションとなりました。

PyCharm から Python をインストール

PyCharm から Python をインストール

当社のサポートチームには「PyCharm をインストールした後、どのようにコードを実行すれば良いですか?」という質問がよく寄せられます。 Windows でもう少し簡単に始められるようにしました。 PyCharm に Python のどのバージョンも見つからない場合は、python.org から Python をダウンロードし、インストールする提案が表示されます。

PyCharm を使った requirements.txt の管理

PyCharm を使った requirements.txt の管理

ライブラリを追加して作業をスピードアップできるようにしましたか? コードの中で使用している場合は、requirements.txt の中にあるはずです。また、このファイルを PyCharm で更新するのが簡単になりました。

インスペクションを非表示にする noqa コメントのサポート

インスペクションを非表示にする noqa コメントのサポート

コードリンターとインスペクションはコードの見栄えを整え、読みやすくすることで後から簡単に確認できるようにします。 たまに誤検出があるので、それを非表示にしたいユーザーがいるかと思います。 PyCharm は `#noqa` コメントを尊重し、それが指定されている場合はインスペクションを非表示にするようになりました。

その他の改善

  • PyCharm を使えば、パッケージをインストールし、virtualenvs を新しく作成できます。 これをスムーズに行えるよう、PyCharm には pip と setuptools のバージョンがバンドルされています。 以前は、手動で更新して最新の状態を維持する必要がありました。 今回はこれを改善し、新規作成される virtualenvs ではバージョンが常に最新のバージョンに更新されるようにしました。
  • インタープリターが明示的に選択されていないプロジェクトにおいて、PyCharm がインタープリターを選択する動作を改良しました。 詳細は こちらの課題をご覧ください。

ウェブ開発 Pro のみ

PyCharm Professional Edition には、当社のウェブ開発向け IDE である JetBrains WebStorm が提供する JavaScript (およびその他のウェブ言語) 用開発機能のすべてが搭載されています。

Django テンプレート用 "Add import" クイックフィックス

Django テンプレート用 "Add import" クイックフィックス

Python コードを書いているときに、インポートできるシンボルの名前を入力し Alt+Enter を押せば、それが PyCharm にインポートされます。

Django テンプレートの改善されたコード補完

Django テンプレートの改善されたコード補完

Django テンプレートのコード補完に対するもう 1 つの改善点として、確実に PyCharm がテンプレートシステムの ‘builtins’ 設定を尊重するようにしています。 これで、構成するあらゆるタグに対して適切な補完が適用されるようになりました。

Vuex のサポート

Vuex のサポート

フロントエンドに Vue.js を使用している方は、状態管理に Vuex も使用されているのではないでしょうか。 PyCharm Professional Edition 向けの Vue.js プラグインは Vuex をサポートし、Vuex の状態オブジェクトに対する適切なコード補完などの機能を提供するようになりました。

その他の改善

  • JavaScript (およびその他のウェブ言語) のクイックドキュメントが改善されました。 JS コードのシンボルの詳細を知りたい場合は、そのシンボルにカーソルを合わせるか、Ctrl-Q を使えば、そのドキュメント、可視性、およびそれが定義されている箇所が表示されます。
  • Pyramid プロジェクトの作成はかなり前に Cookiecutter に切り替えられていますが、これもまた PyCharm Professional Edition でサポートされるようになりました。 ‘New Project’(新規プロジェクト)スクリーンを使えば、Pyramid の新規プロジェクトが Cookiecutter の公式テンプレートで作成されます。

IDEの改善

JetBrains Mono

JetBrains Mono

当社は、開発ツールのトップ企業として、できる限りの努力をして開発をしやすくしたいと考えています。 そこで、基本要素の 1 つでもある、コードのフォントを改善しました。 JetBrains Mono は、プログラミング専用にデザインされ、PyCharm ではデフォルトとして有効化されています。

LightEdit

LightEdit

Python の素晴らしいところは、バックアップスクリプトのような小さなプログラムにもたくさん使用できることです。 バックアップスクリプトはプロジェクトに含まれませんが、 PyCharm を使ってそれを簡単に編集できるようにしたいと思いました。 新しい LightEdit モードを使えばこれが可能になります。 エクスプローラーまたは `charm` CLI ツールを使ってファイルを開けば、プロジェクトを作成せずに単一のファイルを編集できます。しかし、利用できるコード補完には限りがありますのでご注意ください。

分割可能なターミナル

分割可能なターミナル

複数のコマンドを一度に実行し、その結果を同時に確認することが簡単にできるようになりました。PyCharm でターミナルを右クリックし、‘split vertically’ (上下に分割)を選択してください。 もちろん、ターミナルは好みに合わせて左右に分割することもできます。

簡単になったステータスバーの構成

より簡単になったステータスバーの構成

ステータスバーは常に構成可能でしたが、より簡単に構成できるようにしました! ステータスバーを右クリックし、表示するものと、非表示にするものを選択してください。 これにより、間違った数のスペースが使用されるプロジェクトへの取り組みが少し楽になるでしょう。

データベース Pro のみ

PyCharm Professional Edition には、当社のデータベース管理用ツールである JetBrains DataGrip のすべてのデータベース機能が組み込まれています。

データベースからのデータエクスポートの改善

データベースからのデータエクスポートの改善

データはいわば新しい石油のようなもの。時にはエクスポートする必要があります。 完全に新しくなったエクスポートダイアログを使えば、エクスポートされるデータのプレビューを簡単に表示できます。 Excel にもエクスポートできるようになりました!

SQLスクリプトの実行構成

SQLスクリプトの実行構成

SQLファイルを定義された順でデータベースに適用したいですか? これをより簡単に行えるようになりました。プロジェクトでそれらすべてを選択して、右クリックし、‘run’(実行)を選択するだけです。 ポップアップとして表示される Run configuration(実行構成)ウィンドウでファイルを並べ替えることができます。

Pro のみと書かれた機能は PyCharm Professional Edition でのみ利用できる機能です。