PyCharm 2021.1: 共同開発ツールとモジュールメンバーの自動インポートを補完する機能が追加され、WSL サポートの強化が行われています。
Code With Me は機能豊富なリモート共同作業環境にリモートチームを集合させます。 プロジェクトに必要なアクセスレベスを設定し、他のユーザーにリンクを共有してプロジェクトの共同作業を行うことができます。 相手は共同作業を行うために、IDE をインストールする必要すらありません。 組み込みの音声/ビデオ通話とチャットメッセージ機能を備えた Code With Me は、コードに関するチームの議論や知識の共有、効率のよい共同作業を支援します。
一般的な Python インタープリター用に事前構築済みのインデックスを改良しました。これにより、PyCharm での標準ライブラリのインデックス作成処理が大幅に高速化されます。 また、結果的に PyCharm のインストール容量も削減されました。
WSL ファイルシステムにあるプロジェクトを直接操作できるようになりました。 PyCharm で \\wsl$ 内のディレクトリを開けるようになりました。 ディレクトリ内に Python ファイルが検出された場合、IDE は WSL ベースのインタープリターの作成を提案します。 また、既存の WSL インタープリターがあるかどうかも検出します。 バージョン管理の面では、WSL インスタンスにインストールされた Git のバージョンを使用できます。
コード内のモジュールとパッケージ名を参照し、使用可能なモジュールメンバーのリストを提供するコード補完を呼び出すと、PyCharm が自動的に import ステートメントを追加するようになりました。 コード補完時の自動インポートは、NumPy や pandas の pd などのいくつかの一般的なパッケージ名のエイリアスにも適用されます。
引数が定義された複数のパラメーターを持つメソッドを PyCharm が認識するようになりました。 このようなメソッドのコード補完を呼び出すと、PyCharm が文脈を解析して同じ名前のローカル変数を持つすべてのパラメーターについて補完候補を表示します。
PyCharm ではデコレーターの型と型ヒントに基づいて修飾されたメソッドの型を検証できます。
# type: ignore
コメントを正しく解析し、エディター内で型チェッカーのエラーを抑止するようになりました。 新しい Python Packages ツールウィンドウを使用すると、エディターを離れることなく新しい Python パッケージをインストールしたり、ダウンロード可能なすべてのパッケージを参照したりできます。 このウィンドウは、メインメニューの View | Tool Windows | Python Packages からいつでも開くことができます。
Python Packages ツールウィンドウには、インストール済みのすべてのパッケージに加えて、PyPI リポジトリで入手できるすべてのパッケージが表示されます。
新しい組み込みのブラウザープレビューを使用すると、HTML ファイルをすばやくプレビューできます。 IDE で HTML ファイルに行った変更や、リンク先の CSS / JavaScript ファイルの変更は即座に保存され、その場でプレビューに反映されます。 プレビューを開くには、エディターの右上にあるウィジェットの PyCharm ロゴアイコンをクリックしてください。
分割モードでタブをダブルクリックし、最大化できるようになりました。 タブをダブルクリックすると、元のサイズに戻ります。
VCS に変更をコミットする前にコードインスペクションプロファイルを選択できるようになりました。 機能にアクセスするには、Commit ツールウィンドウを仕切るパネルにある歯車アイコンをクリックしてから Analyze code(コードの解析)チェックボックスを選択し、Configure(構成)をクリックしてから目的のプロファイルを選択します。 プロファイルは、Preferences / Settings | Editor | Inspections で作成できます。
PyCharm に MDN ドキュメントがバンドルされました。 これによって MDN のウェブサイトとの接続に関する問題を回避し、エディター内に HTML / CSS / JavaScript ファイルをより高速に表示できるようになります。 また、エディター内に表示されるドキュメントの情報がさらに拡充されました。例えば、JavaScript API のサポート対象ブラウザーバージョンに関する情報を確認できます。
Stylelint による CSS コードのインスペクションがより簡単になりました。 数回クリックするだけで、この人気のあるリンターを使用して問題箇所を修正できるようになりました。 ファイル内の問題箇所にマウスカーソルを合わせるか、キャレットを配置したあと、Alt+Enter を押してから Stylelint: Fix current file(Stylelint: 現在のファイルを修正)を選択するだけです。
また、Preferences / Settings | Languages & Frameworks | Style Sheets | Stylelint の対応するフィールドで構成ファイルのパスを指定できるようになりました。
When working with style sheets, you can now check the specificity of your selectors – just hover over a selector that you want to check. あるいは、セレクターにフォーカスがある状態で F1/Ctrl+Q(F1/Ctrl+J)を押し、この情報をドキュメントポップアップに表示することもできます。
新しい ORDER BY フィールドを追加し、データベーステーブルのクエリに句を適用してテーブルを再構成できるようにしました。 Alt キーを押したまま列名をクリックすることで、ソート処理を重ねることができます。 また、フィルタリングされたクエリや並べ替えられたクエリをエクスポートできるようになりました。
UI から MongoDB コレクションのフィールドの型を変更したり、データを編集したりできるようになりました。 型の変更は、フィールドのコンテキストメニューと値エディターの両方で実行できます。
Pro のみと書かれた機能は PyCharm Professional Edition でのみ利用できる機能です。