CLion の機能

CLion は、プロ開発者が必要とするすべての機能を 1 つの環境にまとめた C および C++ 用の JetBrains IDE です。組み込み開発や車載システム開発専用のサポートも備えています。円滑なワークフローと生産性を実現するような作りになっており、ビルドシステムやデバッガーから開発者と連携する AI までが初期状態で揃っているため、プロジェクトにすぐに取り掛かることができます。

JetBrains AI

CLion は開発者が思い通りに AI を使用できる強力な AI ワークスペースを提供しています。Junie、Claude、GitHub Copilot、Cursor、Codex、または ACP をサポートする任意のエージェントを 1 箇所で使用できます。また、独自の API キーを使用(BYOK)して MCP 互換クライアントに接続することで、IDE 内で直接エージェントにコードの解析、構成の実行、変更を行わせることが可能です。どちらのやり方でも、コードの提案は無制限に行われます。クレジットの消費も作業の中断もありません。

任意のエージェントとモデル

Junie、Codex、Claude、GitHub Copilot、Cursor、または Agent Client Protocol(ACP)をサポートする任意のエージェントを 1 つのチャットパネルで使用できます。ツールを切り替える必要はありません。

AI スキル

CLion にはデバッグスキルが標準でバンドルされているため、AI エージェントが自律的にブレークポイントや変数を追跡して根本原因を特定できるようになっています。また、ライブラリに追加された新しいスキルを取り入れることも可能です。

MCP のサポート

CLion 組み込みの MCP サーバーは、IDE を AI エージェントが直接可能なツールに変えます。その他の MCP 互換ツールも接続可能なため、追加のコンテキストを独自のチャットに直接取り込めます。

無制限の AI コード補完を無料提供

入力中に AI から分かりやすい差分付きで提案が行われ、ユーザーはそれを承認または拒否できます。クレジットの消費も作業の中断もありません。

Bring Your Own Key(BYOK)

OpenAI または Anthropic の個人アカウントを直接接続できます。JetBrains AI サブスクリプションを別途契約する必要はありません。

サポートされている言語

1 つの IDE で多数の言語に対応。CLion は C、C++、Rust、Python、Assembly などをサポートしているため、プロジェクトの言語要件を問わず、1 つの環境で作業を継続できます。

最新の C および C++ を習得

CLion は最新の C および C++ のサポートを提供しており、コードベース全体を深く理解しているだけでなく、型、テンプレート、マクロ、インクルードの処理を支援する補完やインスペクション機能を備えています。C++ 20 のモジュールから C++26 の契約やリフレクションに至る最新の C++ 標準機能をサポートしています。

Python

CLion には C/C++ プロジェクトに加えて、テストやツール一式の基本的な Python のサポート(全面的なデバッグ機能と対話型コンソールに支えられた pytest スイート、ビルドスクリプト、汎用的な自動化)も含まれており、すべての作業を IDE から離れることなく行えます。

Rust

CLion にはバンドルの Rust プラグインを介してフル機能の Rust サポートが組み込まれています。コード補完、インスペクション、LLDB および GDB を使ったデバッグ、テスト、コードカバレッジ、および Cargo の統合を利用でき、これらすべては JetBrains の Rust 専用 IDE である RustRover と機能的に同等です。

低レベルのプログラミング言語

CLion は低レベルの開発にも対応できます。対応内容には、アセンブリファイル(.s、.asm)の構文ハイライト、全体を左右に並べて表示する逆アセンブリビュー、リンカースクリプト(LD)やデバイスツリー(.dst/ .dtsi)ファイルのコーディング支援が含まれます。

コード解析

問題を後で悩まされる前に検出しましょう。CLion のコード解析はユーザーが入力中に機能し、エラーのハイライト、警告の表示、および修正の提案をその場で行います。そのため、問題は本番環境で検出されるのではなく、エディター内で解決されます。

実行前にバグを検出

その場で機能する静的解析により、入力中にエラーと警告がハイライトされます。また、ワンクリックでクイックフィックスを適用できます。

Clang-Tidy 統合

CLion では Clang-Tidy がエディターに直接組み込まれているため、CLion 独自のインスペクション以外の追加チェックがその場で実行されます。Alt+Enter でクイックフィックスを利用することもできます。また、.clang-tidy 構成ファイル、カスタム clang-tidy バイナリ、チェックごとのオプションもサポートされているため、既存のリント構成を再構成することなく使用できます。

MISRA

組み込みのインスペクションにより、MISRA C:2012、MISRA C++:2008、および MISRA C++:2023 のチェックの一部をエディター上で直接実行できます。コーディング中に最もよくある違反を検出できるため、コンプライアンス対応に費やす時間を削減し、リリース可能な機能の開発により多くの時間を充てることができます。

組み込み開発

CLion はベンダーの制約に縛られず、ファームウェアの開発に集中できる組み込みおよび車載システム開発向けの IDE です。

STM32 エコシステムに対する最高水準のサポート

CMake ベースまたは CubeMX ベース(.ioc)の STM32 プロジェクトを CLion で直接作成したり、開いたりできます。また、ST-Link プローブ用に自動生成された実行/デバッグ構成を起動できるため、手動構成は不要です。CLion と STM32 はこんなにも簡単に連携できます!

Zephyr の完全統合

IDE を離れずに Zephyr West プロジェクトを開き、ビルド、デバッグできます。CLion は Zephyr ワークスペースを自動的に検出してビルドとフラッシュの構成をセットアップするため、ツールチェーンではなく、ファームウェアに専念することができます。デバッグを開始すると、RTOS を認識するスレッドビューに各タスクの実行内容が表示されるため、並行性に関するバグをより素早く突き止めることが可能です。

統合された組み込み開発エクスペリエンス

CLion は、ARM、Xtensa(ESP32、ESP8266)、RISC-V、および AVR(Arduino)ハードウェアに対応した GCC または IAR ベースのツールチェーンと連携します。PlatformIO のサポートも組み込まれているため、CMake を手動でセットアップしなくてもプロジェクトを開いてビルドできます。OpenOCD、SEGGER J-Link、および GDB 互換のデバッグサーバーが初期状態でサポートされているほか、ARM デバイスのペリフェラルビューや FreeRTOS と ThreadX の RTOS スレッドも認識するなど、オンチップデバッグに必要なものがすべて揃っています。

コンプライアンスチェックの結果を IDE に表示

コンプライアンス違反の発見が遅れると、その修正コストは飛躍的に増大します。Parasoft C/C++test、Clang Static Analyzer、または任意の互換ツールから SARIF レポートをインポートし、MISRA、AUTOSAR、および CERT 違反の検出結果をコードと一緒にレビューできます。ダッシュボードやコンテキストスイッチングは不要です。

デバッガー

CLion のデバッガーは、アプリケーションやテストの問題を診断するための強力なツールです。その高度な機能とシームレスな統合により、デバッグを効率化して時間を節約できます。すべてのプラットフォームでは GDB バックエンド、macOS と Linux では LLDB との完全統合によるメリットを得られます。

Constexpr デバッガー

CLion はコンパイル時の評価をステップ実行できる唯一の IDE です。constexpr および consteval コードを検査し、実行された分岐を確認し、コンパイラーがどのようにロジックを実行したのかを正確に把握できます。

DAP によるデバッガー非依存性

Lauterbach TRACE32 など、Debug Adapter Protocol をサポートする任意のデバッガーを接続できます。1 つのツールチェーンに縛られることはありません。

デバッグツールをすべて集約

視覚的なブレークポイント、ウォッチ、メモリビュー、およびスレッドの検査をエディターから離れることなく利用できます。

ビルドシステムのサポート

プロジェクトで使用されているビルドシステムを問わず、CLion はそれをサポートします。CMake、Makefile、Meson、およびコンパイルデータベースを初期状態で利用できます。

CMake サポート

CMake プロジェクトを簡単に構成し、CMake ファイルでのコード補完、プロジェクトの自動リロード、および CMake Presets のサポートを利用できます。

Bazel のサポート

構成移行のサポート、組み込みの Starlark REPL、およびパフォーマンス解析用の実行ログパーサーは、Bazel for CLion プラグインを介して提供されます。

Makefile、Meson、コンパイルデータベース

CLion は開発者がすでに使用しているビルドシステムと連携できるため、プロジェクトの移行は必要ありません。

テストフレームワーク

IDE を離れることなくテストの作成と実行を行い、結果を確認できます。CLion には CMake と Meson の両方のプロジェクトに使用できる Google Test、Catch2、Boost.Test、および Doctest のサポートが組み込まれているため、テストを後付けの作業ではなく、ワークフローの一環で実行できます。

主要フレームワーク、最小限のセットアップ

Meson プロジェクトを含め、GoogleTest、Catch2、Boost.Test、および Doctest がすべて初期状態でサポートされています。

エディタからテストを実行

テストの横に表示されるガターアイコンをクリックすると、専用のツールウィンドウに結果が表示されるため、失敗箇所に簡単に移動できます。

コードの移動操作とリファクタリング

小さなファームウェアプロジェクトでも、LLVM や Chromium 並みの大規模なコードベースでも、瞬時に移動操作が行われ、信頼性の高いリファクタリングが実行され、検索機能は作業を遅延させることなくプロジェクト全体に対して機能します。

どこでも検索

キー入力 1 回で任意のシンボル、ファイル、アクション、または設定を検索できます。

ナビゲーションと Find Usages(使用箇所の検索)

宣言または定義、使用箇所、型階層、および呼び出しチェーンに移動できます。この機能はヘッダーとソースを横断して機能します。

安全で高速なリファクタリング

名前の変更、抽出、インライン、シグネチャーの変更などのリファクタリングは開いているファイルだけではなく、プロジェクト全体に対して機能します。

コードの折りたたみと構造

任意のコード領域を折りたたんだり、ファイル構造を参照したりして、大きなファイルを管理しやすくできます。

他の IDE からの移行

別の IDE から移行する場合もゼロからやり直す必要はありません。CLion はそれまで使用してきたショートカット、プロジェクト、およびワークフローをそのまま使用できるように設計されているため、使用開始日から生産性を発揮できます。

VS Code プロジェクトを即座に開く

CLion は VS Code プロジェクトの構成を c_cpp_properties.json ファイルから読み取ります。これまで取り組んでいたプロジェクトが VS Code にある場合は、それを CLion で開くだけで、プロジェクトのセットアップを再構成することなく作業を継続できます。

キーマップ

Visual Studio、Eclipse、Xcode、Emacs、および VS Code 向けのキーマップがあらかじめ用意されているため、新しいキーマップを覚え直す必要はありません。既存のショートカットをカスタマイズしたり、独自のショートカットを作成したりすることもできます。

Vimモード

Vim に慣れている場合は、Vim を手放す必要はありません。初期状態で Vim の完全なエミュレーション機能を使用できます。

お使いのビルドシステムはそのままに

CLion は CMake、Makefile、Meson、Bazel、およびコンパイルデータベースと連携するため、プロジェクトを移行する必要はありません。

設定の同期

JetBrains Account にある設定同期機能を使用することで、複数のマシン間で CLion の環境設定を統一できます。