dotTrace の新機能

このページでは、dotTrace の最新の更新と変更内容を説明します。

JetBrains Rider の Monitoring(監視)ツールウィンドウの改良 2025.2

Rider の Monitoring(監視)ツールウィンドウは、より視覚的で統合されたプロファイリングエクスペリエンスを提供できるように改良されました。 CPU 使用率、メモリ消費量、およびガベージコレクション(GC)のアクティビティを示す対話型のチャートが含まれたため、アプリケーションの実行時の動作を一目で確認できます。

ツールウィンドウからパフォーマンスまたはメモリのプロファイリングセッションを開始し、組み込みの dotTrace と dotMemory プロファイラーまたはそれらのスタンドアロン版でより詳しく分析することができます。 Windows の Monitoring(監視)ツールでは、パフォーマンスのボトルネック、UI のフリーズ、および GC の問題も自動的に検出されます。 検出された問題とチャートで選択された期間は、dotTrace でさらに詳しく調査できます。

詳細情報

スナップショット解析のタブ化 2025.1

このリリースの dotTrace では、タブを導入しています。 同じスナップショットをフィルター構成の異なる複数のタブで開けるようになりました。 これにより、パフォーマンスデータのさまざまな側面を同時に調査できます。 あるタブで 1 つのデータセットを解析しながら別のタブでさまざまなフィルターを適用し、フィルターをリセットすることなくビューを切り替えることができます。

Undo/Redo(元に戻す/やり直す)とフィルター履歴 2024.3

スタンドアロンバージョンの dotTrace に Undo(元に戻す)および Redo(やり直す)アクションとフィルター履歴に対する包括的なサポートが導入されました。 各フィルターの変更が記録されるようになったため、以前の状態に簡単に戻すことができます。 最後の変更を Undo(元に戻す)ボタンかホットキーを使用して取り消したり、Redo(やり直す)ボタンでもう一度適用したりできます。 変更が時系列順にリスト表示されたドロップダウンリストにアクセスし、複数のステップをまとめて取り消すこともできます。

パフォーマンスの改善 2024.2

Call Tree(呼び出しツリー)および Hotspots(ホットスポット)ビューでの Timeline(タイムライン)スナップショットとデータの処理の高速化など、dotTrace の全バージョンにいくつかのパフォーマンス改善が行われました。

その他の改善点とバグ修正 2024.2

  • dotTrace Viewer がすべてのプラットフォームで新しいレンダリングエンジンを使用するようになりました。 更新後のビューアーで問題が発生した場合は、dotTrace の Home(ホーム)| Settings(設定)にある Use new cross-platform dotTrace Viewer by default(新しいクロスプラットフォーム型 dotTrace ビューアーをデフォルトで使用する)オプションを無効にしてください。
  • macOS と Linux のスタンドアロンバージョンの dotTrace に Options(オプション)ウィンドウが実装されました。
  • Windows でカーネルイベントが欠落する問題を解決しました。Windows Defender の干渉が原因でカーネルのサンプリングイベントが Timeline(タイムライン)スナップショットから欠落していました。
  • また、その他の小規模な改善とバグ修正によってユーザビリティを強化しました。
MAUI アプリケーションのサポート

MAUI アプリケーションのサポート 2024.1

このリリースでは、MAUI フレームワークベースのアプリケーションをプロファイリングできるようになりました。

現在、dotTrace は以下をサポートしています。

  • macOS - .NET 7.0 以上をターゲットとする Mac Catalyst アプリケーション。 タイムラインプロファイリングのみ。
  • Windows – .NET 7.0 以上をターゲットとする WinUI アプリケーション。 すべてのタイプのプロファイリングがサポートされています。 すでに実行中のアプリケーションへのアタッチは、タイムラインとサンプリングのみで行えます。

このサポートは、dotTrace スタンドアロンと Rider および ReSharper に組み込まれた dotTrace に提供されます。

プロファイリングのプリセット

プロファイリングのプリセット 2024.1

dotTrace にユーザーインターフェース(UI)のプリセットが付属するようになりました。 このプリセットは特定のアプリケーションに関連するプロファイリング設定のみを表示するように UI を調整します。プリセットには General(一般)(すべてのアプリケーションタイプ)、Unity developer(Unity 開発者)、または Unreal Engine developer(Unreal Engine 開発者)があります。

macOS のサポートの改善 2024.1

macOS のプロファイリングを改善しました。

  • dotTrace のスタンドアロンバージョンで、実行可能ファイルの代わりにアプリケーションバンドル(.app)を指定できるようになりました。
  • Rider の dotTrace で macOS の実行構成をプロファイリングできます。 サポート対象のターゲットフレームワークは net7.0-macosnet8.0-macosnet7.0-maccatalystnet8.0-maccatalystXamarin.Mac です。
Timeline(タイムライン)プロファイリングモードの構成の改善

Timeline(タイムライン)プロファイリングモードの構成改善 2023.3

Timeline(タイムライン)プロファイリングセッションを構成する際に以下の高度なオプションを指定できるようになりました。

  • Sampling rate(サンプリングレート)- プロファイリング対象のアプリケーションのパフォーマンスとデータ精度の最適なバランスを発見できます。
  • ネイティブ割り当ての Sample allocations every … KB(… KB ごとのサンプル割り当て)- 収集されるデータの量(スナップショットのサイズ)を減らすことで、スナップショット解析のパフォーマンスを改善するのに役立ちます。
  • ネイティブシンボルファイルの Download in background(バックグラウンドでダウンロード)オプション - プロファイリングセッション中にシンボルファイルをダウンロードします。
Source(ソース)ビューのプロファイリングデータ

Source(ソース)ビューのプロファイリングデータ 2023.3

Call Tree(呼び出しツリー)を解析する代わりに、ソースコードにパフォーマンスプロファイリングデータを直接表示できるようになりました。 Source(ソース)ビューにはコードの特定行の時間分布情報が表示されます。 現時点では、この機能は Windows で取得したタイムラインスナップショットのみに使用できます。

ネイティブコード解析の改善 2023.3

  • Windows 上で取得されたタイムラインスナップショットに対し、ネイティブメソッドのソースコードを表示できるようになりました。
  • 管理対象のスレッドがない場合、ネイティブスレッドがデフォルトで表示されるようになりました。

その他の改善点 2023.3

  • タイムラインプロファイリングモードが .NET および .NET Core フレームワークの System.Data.SqlClient データプロバイダーをサポートするようになりました。 SQL クエリフィルターで対応するイベントを表示できます。
  • dotTrace ビューアーの検索ウィンドウ内でパフォーマンスメトリクスを表示できるようになりました。
  • サードパーティツールとの統合が Linux と macOS でサポートされるようになりました。

サンプリング、トレース、行単位でのスナップショットをスレッド別にグループ化 dotTrace 2023.2

Call Tree(呼び出しツリー)ビューでコールスタックを個別のスレッドでグループ化し、スレッド固有のパフォーマンス問題について詳細なインサイトを得られるようになりました。

Linux および macOS の Source View(ソースビュー)ツールウィンドウ 2023.2

Linux と macOS の dotTrace のスタンドアロンバージョンに Source View(ソースビュー)ウィンドウが備わりました。 Call Tree(呼び出しツリー)で呼び出しを選択すると、Source View(ソースビュー)に対応するメソッドのソースコードが表示されます。

その他の改善点とバグ修正 2023.2

  • Timeline(タイムライン)のスナップショットに関して、dotTrace ビューアーにすべてのネイティブスレッドが Native ではなくネイティブスレッドの名前が表示されるようになりました。 この機能には、Unity 開発者が特定の Unity スレッドを区別することができるというメリットがあります。 Windows 限定での提供となります。
  • dotTrace ビューアーの Source View(ソースビュー)ウィンドウにコード行単位で呼び出し数が表示されるようになりました。

macOS および Linux 向け dotTrace ベータ版 2023.1

dotTrace のスタンドアロン版が Linux と macOS で使用できるようになりました。 パフォーマンス・スナップショットの収集と解析など、これらのオペレーティングシステムで完全なプロファイリングのワークフローを実行できます。