このリリースでは新機能が導入され、いくつかの課題が解決されています。 主な内容には、TypeScript-Go 言語サーバーのサポート、Baseline のサポート、Bun 関連の改善、および広範な基本機能の更新があります。
WebStorm 2025.2 では新しい TypeScript-Go 言語サーバーの実験的サポートが導入され、TypeScript 開発にパフォーマンス改善とモダンなアーキテクチャがもたらされました。
typescript の代わりに @typescript/native-preview パッケージを依存関係としてインストールすると、このサポートをプロジェクトで有効にできます。 WebStorm は自動的にパッケージを検出して使用します。
WebStorm 2025.2 では、Web Platform Baseline の情報がクイックドキュメント内に直接表示されるようになりました。
ウェブプラットフォーム API にマウスポインターを合わせると、特定の機能が主要ブラウザーで確実に使用できるようになった時期を WebDX CG の Baseline データに基づいて知ることができます。
WebStorm 2025.2 では、Bun をよりスマートに統合できるようになりました。 プロジェクト内に bun.lockb または bun.lock ファイルが存在する場合、WebStorm が自動的に Bun を検出し、それをパッケージマネージャーとして設定します。
WebStorm はコンテキストメニューから Bun ファイルを実行またはデバッグしようとする際、その実行/デバッグ構成も作成します。 bun install の実行、package.json 用コンテキストメニューオプションの使用、依存関係の提案の解決など、すべての関連アクションがデフォルトで Bun を使用します。
in キーワードのサポート WebStorm 2025.2 では、Angular 20 で導入された Angular テンプレート内で in キーワードを使用する機能が新たにサポートされています。 これにより、テンプレート内で foo in myObj や @if (key in myObj) などの式を直接使用し、対応するコードハイライトや検証の機能をすべて使用できるようになりました。
プロジェクトで Prettier が構成されている場合、WebStorm 2025.2 からは組み込みフォーマッターによるファイル全体の整形機能が自動的に無効化されるようになりました。 このため、整形に起因する競合を回避し、コードベース全体で一貫した結果を得ることができます。 その場で適用できる整形やその他のエディターの機能は今後も期待通りに動作しますが、Prettier が存在する場合は Prettier にファイル全体の整形処理が委ねられます。
WebStorm バージョン 2025.2 では、サポート対象の Prisma LSP がバージョン 6.10.1 に更新され、Prisma の言語サーバーの最近の変更で要求されている IDE の互換性の修正と調整が行われています。 この更新により、.prisma スキーマファイルを扱う際の継続的な安定性、コードインサイトの提供、および整形のサポートを実現しています。
WebStorm 2025.2 では、TypeScript ファイルと JavaScript ファイルでの GraphQL 言語インジェクションの実装が改良されました。 テンプレートリテラル内での GraphQL クエリの自動補完、シンボル解決、構文ハイライト、およびドキュメント検索がより確実に動作するようになっています。
WebStorm 2025.2 では、Parameter Info(パラメーター情報)ポップアップの可読性と操作性を向上させるための改善がいくつか導入されました。
長らく未解決となっていた Jest 統合に関するいくつかの課題も解決しました。 jest-circus を使用するテストスイートがティアダウン中に失敗した場合、そのテストスイートが失敗したものとして正しく報告されるようになりました。 また、Jest テストが特定の構成で誤って Playwright テストとして実行されることがなくなりました。
WebStorm 2025.2 には、Vitest を使用する際のテスト結果の精度を改善する修正がいくつか含まれています。 複数のスイートで同じ名前が使用されている場合でも、テストツリーが正しく表示されるようになりました。 また、afterAll フックで失敗するテストスイートが正しく失敗したものと見なされるようになったため、実際のテスト結果を反映した結果を確実に得られます。