このリリースでは多数の新機能と改善が導入されました。 このリリースの目玉には、モノリポのサポートの強化、エージェントの統合による AI Assistant のレベルアップ、Vitest 4 とリモートデバッグの新しいサポートがあります。
WebStorm および他の JetBrains IDE のデフォルトの外観が Islands テーマになりました。 このテーマは集中して快適にコーディングできるよう設計されており、タブをすぐに認識でき、エディターのコントラストが改善され、作業エリアが明確に区分けされ、角丸のデザインが採用されているのが特徴です。 このアップデートでは外観のみが更新されているため、既存の機能はすべて変更されずに維持されています。
WebStorm 2025.3 は tsconfig.json の customConditions プロパティと exports の development 条件を使用することで、ビルドなしの編集をサポートしています。
つまり、自動インポート、Go to Definition(定義に移動)、および Find Usages(使用箇所の検索)の機能が出力ディレクトリなしで機能します。 pnpm でシンボリックリンクが作成されているパッケージの自動インポートの仕組みも改善されています。
WSL、Docker、SSH、または同様の構成でリモート開発を行う際に WebStorm 組み込みの JavaScript デバッガーを使用できるようになりました。
これは JavaScript のデバッグと npm の実行構成でサポートされます。
IDE の AI チャットに JetBrains Junie と Claude Agent が直接統合され、エージェントが JetBrains MCP サーバーを介して IDE の全機能を使用できるようになりました。
Vitest 4 のレポーター API に大々的な変更が導入されました。 WebStorm の統合機能が更新され、この新しい API と連携するようになりました。
大型の TypeScript プロジェクトでは TypeScript 言語サービスでメモリ不足(OOM)エラーが発生する場合があります。 この問題の診断と解決を支援するため、WebStorm が特定の OOM メッセージの stderr 出力を監視し、必要に応じてサービスのヒープサイズを増やすように提案する通知を表示するようになりました。
自動インポートで .mts および .mjs ファイルが正しく認識され、Code Style(コードスタイル)| TypeScript の新しい Auto(自動)モードでプロジェクトのセットアップに応じて .ts または .js が自動的に選択されるようになりました。
WebStorm 2025.3 では、TypeScript 言語サービスを使用して推論精度の向上と CPU 使用率の低下を実現する新しい型エンジンのリリースプロセスが開始されています。 また、フィードバックを容易にするためのステータスバーインジケーターも提供されています。
Vapor モード(Vue 3.6 で提供)の初期サポートが追加され、WebStorm が createVaporApp、<script vapor> 構文、およびプレグインで登録されたディレクティブを認識するようになりました。 この IDE は全種類のコンポーネントで複数の <script> ブロックの使用を全面的にサポートしています。
WebStorm が @else if 条件内の as エイリアス(Angular 20.2)とバインディング内の二項代入演算子(+=、-=)(Angular 20.1)をサポートするようになりました。
パーサーの改善によって HTML タグと真値属性の誤ったエラーが排除され、Astro テンプレートをよりスムーズに編集できるようになりました。
構文の大規模な更新により、新しい数学関数(round()、mod()、rem())と color() や conic-gradient() などのモダンなカラー機能のサポートが追加され、CSS 構文のサポートが最新の WebRef 仕様に合わせて調整されました。
新しいウィジェットでは Prettier のアクティビティが表示され、構成ファイルに移動することができます。 コードを貼り付けた際に コードが Prettier で自動整形され、プロジェクト全体のスタイルの一貫性が維持されるようになりました。
新しい設定ページで Node.js、Bun、Deno を 1 箇所で構成し、JavaScript と TypeScript の実行構成のランタイムをより簡単に管理できるようになりました。