Angular スタンドアロンコンポーネントのサポート、Vue 3 関連の更新、TypeScript 4.7 のサポート、リモート開発ワークフローの組み込み、現在範囲内にあるファイルの新しい実行方法など。
JetBrains は WebStorm での Angular のサポートに積極的に取り組んできました。 このリリースで追加された最も重要な機能は、Angular スタンドアロンコンポーネントのサポートです。 WebStorm で、standalone: true にマークされたコンポーネント、ディレクティブ、およびパイプが正しく認識されるようになりました。
WebStorm 2022.2 では、Vue 3 のサポートが改善されました。 たとえば、v-if/else ディレクティブでの型の絞り込みを理解できるようになっています。 また、グローバルストアとして機能する、Vue チームが推奨する状態管理ソリューションである Pinia のサポートも改善されています。 Vue で Pinia ライブラリを使うことで補完と解決の両方が機能するようになったため、ストアに定義された状態プロパティとアクションに移動できるようになりました。
WebStorm 2022.2 には、TypeScript 4.7 がバンドルされており、Node.js で moduleSuffixes や ESM といった新しい言語機能がサポートされています。 tsconfig.json ファイルで module が node16 または nodenext に設定されている場合、import ステートメントに自動的に .js 拡張子が挿入されます。 また、WebStorm は package.json ファイルの typesVersions フィールドをサポートしています。
AngularJSは現在、サポートの終了に達したため、WebStormでの積極的なメンテナンスは行われなくなります。 Angular のサポートにのみ専念していく意向です。 AngularJS サポートは WebStorm やその他の JetBrains IDE では引き続き提供されますが、初期状態で提供される場合と、Angular および AngularJS プラグイン経由で提供される場合があります。
Cordova と PhoneGap、Meteor、Spy-js、XPathView と XSLT はあまり使用されていないため、サポートのバンドル対象から除外しました。 これらのテクノロジーは、スタンドアロンプラグインの形で引き続きサポートされます。 スタンドアロンプラグインは、Preferences(環境設定)/ Settings(設定)| Plugins(プラグイン)からインストール可能です。
リモート開発ワークフローのサポートは、Beta ラベル付きで初期設定のまま利用できるようになりました。 IDE バックエンドを実行中のリモートマシンに接続し、ローカルマシンと同じようにリモートマシンのプロジェクトに取り組むことができます。 WebStorm のウェルカム画面にある Remote Development(リモート開発)タブで使用できます。 詳細は、こちらのブログ記事をご覧ください。
WebStorm 2022.2 には、WebSocket 接続のサポートが含まれます。 また、GraphQL リクエストのサポートも追加されたため、HTTP および WebSocket プロトコルで GraphQL クエリを送信できるようになりました。 さらに、実行環境を実行する前に、ガターアイコンから実行環境を選択できるようになっています。
WebStorm に、ソフトウェアチーム向けオールインワン型ソリューションである JetBrains Space との連携機能が組み込まれました。 IDE を Space 内の組織に接続し、プロジェクトリポジトリの表示とクローン、Space API を使用する複雑なスクリプトの作成、およびチームメンバーのコードレビューを行えます。
エディター内のコード表示を拡大・縮小する際に、現在のフォントサイズとサイズをデフォルトに戻すオプションを表示するインジケーターを使用できるようになりました。
キーボードショートカットでエディター全体のフォントサイズを変更できるようにしました。 Alt+Shift+. を押すと、フォントサイズを大きくすることができます。 小さくするには Alt+Shift+, を押します。
WebStorm には、コードにエラーが含まれないように、コード内の問題を検出して報告するインスペクションが多数含まれています。 バージョン 2022.2 では、これらのインスペクションについてエディター内のハイライト機能を構成する方法を改善しました。 Preferences(環境設定)/ Settings(設定)| Editor(エディター)| Inspections(インスペクション) に移動し、構成するインスペクションを探して Highlighting in editor(エディター内のハイライト)の値を変更します。
ファイルの 1 つがプレーンテキストとして検出されてしまい、適切なハイライトが適用されない場合に、WebStorm が直接エディターから不適切と思われるファイルタイプの関連付けのリセットを提案するようになりました。Preferences(環境設定)/ Settings(設定)に移動してファイルタイプを手動で構成する必要はありません。
自動補完の動作を変更する必要がある場合に、エディターのコード補完ポップアップから直接コード補完設定に移動できるようになりました。
JSON および YAML ファイルでは、http:// と https:// から始まる値に Web 参照が自動的に挿入されるようになりました。 このようなリンクは、Ctrl+B を使用してウェブブラウザーで開くことができます。
Enter を押してブロックコメントの自動クロージャを無効にするオプションを追加しました。 このオプションは、Preferences(環境設定)/ Settings(設定)| Editor(エディター)| General(一般)| Smart Keys(スマートキー)にあります。
実行構成では、コードの実行、デバッグ、およびテストを行えます。 新規ユーザーが実行構成をより簡単に使い始められるように、Current File(現在のファイル)オプションを追加しました。 その右の対応するボタンをクリックすると、WebStorm が現在のファイルに最適な実行構成タイプを使用し、コンテキストメニューからそのファイルを実行するのと同じように動作します。
macOS を使用している場合、開いているすべてのプロジェクトウィンドウを 1 つにマージして、タブで表示できるようになりました。 このアクションを実行するには、メインメニューから Window(ウィンドウ)| Merge All Project Windows(すべてのプロジェクトウィンドウをマージ)に移動します。
「リポジトリをクローン中」進捗を WebStorm のウェルカム画面に表示する方法を改善しました。 この進捗バーが Projects(プロジェクト)リストに直接表示されるようになり、より明瞭で使いやすくなっています。
ランタイムを JetBrains Runtime 17(JBR17)に変更したため、パフォーマンス、セキュリティ、およびアクセシビリティが改善されています。 この変更に関する詳細については、こちらのブログ記事をお読みください。
Alt+F3 で呼び出せる Add Mnemonic Bookmark(ニーモニックのブックマークを追加)ダイアログに、新しい説明フィールドが追加されています。 この操作により、メモリック ブックマークに説明を加えることができます。