WebStorm 2026.1 の新機能

モダンなフロントエンドアプリケーションの規模は拡大しつつあり、そのモジュール化が進み、TypeScript への依存度が一段と高まっています。 WebStorm 2026.1 では TypeScript 基盤の強化、進化し続けるフロントエンドエコシステムに対するサポートの拡大、および大規模な React および TypeScript プロジェクトに対するさらなる IDE の最適化により、そのような環境下での生産性維持を支援することに的を絞っています。

このリリースのハイライトは以下の通りです。

AI を活用した開発

TypeScript 基盤の信頼性強化

フレームワークとエコシステムに関する更新

AI

AI チャットからの Junie、Claude Agent、Codex の直接呼び出し

Junie、Claude Agent、そして最近新たに追加された Codexに加えて、WebStorm の AI チャットでさらに多くの AI エージェントを直接利用できるようになりました。

ACP レジストリ

エージェントクライアントプロトコル(ACP) を介して GitHub Copilot、Cursor、およびその他多くのサポート対象エージェントを選択することもできます。 新しい ACP レジストリを使用することで、このようなエージェントを手軽に検索してインストールできます。 統合の設定を手動で行う必要はなく、使用可能なエージェントを参照してワンクリックでインストールできます。

次の編集提案

次の編集提案が JetBrains AI Pro、Ultimate および Enterprise サブスクリプションの AI 利用枠を消費しなくても提供されるようになりました。 また、従来の JavaScript、TypeScript、HTML、CSS 向けのコード補完に留まらない提案が提供されます。 カーソルのある箇所のみを更新するのではなく、ファイル全体で関連する変更がインテリジェントに適用されるため、最小限の手作業でコードを矛盾なく最新の状態に維持しやすくなります。

このようにコード補完を自然に進化させることで、 作業を中断することなく Tab キーを連続で叩くだけでスムーズに操作できるようにしています。

TypeScriptとJavaScript

TypeScript 基盤の信頼性強化

TypeScript プロジェクトの規模が拡大するにつれて、IDE 組み込みの型エンジンの精度とパフォーマンスの両立はますます困難になります。 そこで、WebStorm でサービス駆動型の TypeScript エンジンをデフォルトで使用して公式の TypeScript 言語サービスへの直接的な依存度を高めることで、コードインサイトの精度を向上させました。

大規模なプロジェクトに携わる開発者には、以下のようなメリットがあります。

  • 型推論の精度向上。
  • CPU 使用効率の改善によるコード解析の高速化。
  • IDE と TypeScript コンパイラー間の整合性の向上。

この結果、より円滑な編集作業が可能になり、IDE の報告内容と実際のビルドの結果とのずれも少なくなります。

TypeScript 6 への対応

TypeScript の最近のリリースではコンパイラーのデフォルト設定にいくつかの変更が加えられましたが、それが原因で実際のビルドの挙動と IDE が提供するコードインサイトとの間に微妙なずれが生じやすくなっています。

WebStorm 2026.1 では、それらの変更点に合わせてプロジェクトの構成が以下のように調整されています。 例:

  • IDE が types オプションの新しいデフォルトの挙動に従い、node_modules/@types 内のすべてのパッケージが自動的にインクルードされるのを阻止するようになりました。
  • プロジェクト構造の前提も TypeScript の新しい rootDir のデフォルト設定に一致させました。
  • IDE の構成アプローチにエコシステム内で baseUrl から明示的な paths マッピングへの移行が進んでいることを反映させました。

これらの更新により、エディター上の表示とプロジェクト内での TypeScript による実際の型の解決動作を確実に一致させています。

文字列リテラルを使用した import/export のサポート

WebStorm で import および export 指定子に文字列リテラルを使用できるようになりました。これにより、コードインサイトとリファクタリングのフルサポートを活用してエクスポート名をカスタマイズできるようになります。

 export { a as "a-b" }; import { "a-b" as a } from "./file.js"; 

フレームワークとエコシステムに関する更新

新しい React ディレクティブのハイライト機能

React プロジェクトでの新しい use memo および use no memo ディレクティブのハイライト機能が改善されました。

これらのディレクティブが確実に use clientuse server などの既存ディレクティブと同様に扱われるようになり、コンポーネントの挙動を一目で把握しやすくなりました。

Angular 21 テンプレート関連の更新

Angular テンプレートは最近のバージョンで大幅に強化され、より複雑な式をテンプレートコード内に直接記述できるようになっています。

WebStorm が Angular 21.x のリリースで導入されたテンプレート式内でのアロー関数、instanceof によるチェック、正規表現、スプレッド構文などの追加機能をサポートするようになりました。 これらの機能によってテンプレートの柔軟性を高めながら、IDE による移動操作、インスペクション、コードインサイトの包括的なサポートも引き続き利用できるようにしています。

Vue

WebStorm 2026.1 では新しい @vue/typescript-plugin を統合し、.vue コンポーネント内での TypeScript のサポートとコードインサイトを改善しています。 これにより、WebStorm を進化する Vue のツールエコシステムに対応させ、よりスムーズな TypeScript との相互運用性を実現しています。

Astro

Astro プロジェクトで JSON 形式の構成フィールドがサポートされるようになり、Astro 言語サーバーに設定を直接渡せるようになりました。 これにより、この言語サーバーによるプロジェクト解析の動作をより細かく制御できるようになり、WebStorm を拡大し続ける Astro のエコシステムに対応できるようにもなりました。

Svelte

WebStorm 2026.1 では、<script> タグ内の generics 属性に対するサポートが追加されています。これにより、ジェネリック型パラメーターに対応した移動操作、Rename(名前の変更)リファクタリング、使用箇所の検索を行えるようになりました。 また、@attach ディレクティブのサポートも導入され、バンドルの Svelte 言語ツール群が更新されています。

CSS

WebStorm が最新の color() CSS 関数に対応し、既定の色空間の値を認識できるようになりました。

これによって正確な色のプレビューや検証が可能になり、従来の sRGB を超える高度なカラーワークフローのサポートの改善が実現されています。

ご期待ください

このバージョンでは、パフォーマンス、フレームワークの統合、および IDE の全体的な信頼性に関する多数の改善も施されています。 変更内容の全リストは、リリースノート全文をご覧ください。 今すぐ WebStorm 2026.1 に更新して最新機能をお試しください。皆様からのフィードバックもお待ちしております。