CLionの新機能

CLion 2019.3ではClangdベースのプロバイダを追加することでコード補完を高速化し、さまざまなUIのフリーズを解消し、その他多数のパフォーマンス改善を行っています。 また、Ninjaジェネレータへの対応追加を中心にCMakeとの統合が強化され、コードカバレッジとWSL2への対応が行われました。 デバッガのサポートがさまざまな方法で大幅に改善されました。 さらに、リファクタリング、ナビゲーション、コード補完を含むC++20 Conceptに対するサポートを開始しました。

2019.3(11月28日)

IDEのパフォーマンス向上

このCLionのリリースは品質向上を目標としており、全体的に多数のパフォーマンス改善が行われています。 この重要な機能強化は、コード補完、Renameリファクタリング、シンボルの作成/更新手順の最適化、UIのフリーズ解消に影響しています。 詳細はこちらをご確認ください

Clangdベースのコード補完

ClangdがCLionのコード補完プロバイダのリストに追加されました。これにより、多くのプロジェクトで最初の結果が表示されるまでの時間が短縮されます。 当社が収集した詳細なパフォーマンス メトリクスをご確認ください。

リファクタリング

Renameリファクタリングの高速化

CLionのRenameリファクタリングが非常に強力になり、コードの使用箇所だけではなく、文字列リテラルやコメント内での使用箇所も名前変更できるようになりました。 引き続きコードの使用箇所のみを名前変更したい場合でも、処理が大幅に高速化されています。実際に検索を行うに処理方法を求めるように設定できるためです。 (この設定を使用するには、Settings | Editor | General | Refactorings | Enable in-place modeオフにしてください。)

CMakeにおけるNinjaとその他のジェネレータ

Ninja Gen

新しいCMake File APIをサポートすることで、CLion 2019.3ではさまざまなCMakeジェネレータを有効化できるようになりました(CMake 3.15以降が必要です)。 これまではMakefileのみがサポートされていましたが、このバージョンからはNinja、Xcode、Visual Studioなどを選択できるようになりました。

この機能はすべてのプラットフォーム、リモートモード、WSLで機能します。

詳細情報

CMakeのデフォルト設定

CMakeのデフォルト設定

CLionで新規プロジェクトを設定する手順を簡略化するため、すべての新規プロジェクトに使用されるデフォルトのCMakeプロファイルを1つまたは複数設定できるようになりました。 File | Other Settings | Settings for New Projects…を使用してください。

CMakeのサポートに関するその他の改善点は以下の通りです。

  • CMakeの設定に部分的に問題があっても、有効な設定のみを再読み込みできるようになりました。
  • CLion 2019.3ではCMake 3.15をバンドルするようにしました。
  • CLion 2019.3ではお使いのコンパイラが -fpch-preprocess フラグをサポートしていない場合でもプロジェクトが正常に読み込まれるようになりました。詳細については、このブログ記事をご確認ください。

デバッガ

リモートGDBサーバー

ローカルで実行中のCLionからリモートマシン上の実行ファイルをデバッグしたい場合、Remote GDB Server設定を使用できるようになりました。 CLionはgdbserver配下に実行ファイルをアップロードして起動するため、手動でこれらの操作を行う必要はありません。 詳細.

リモートGDB
lldb_printers

LLDB 9とプリティプリンタの改善

CLion 2019.3では、macOSとLinuxにバンドルされるLLDBがバージョン9.0にアップデートされました。このほか、バンドル対象のLLDBプリティプリンタで大規模なクリーンアップが実施され、関連する一連の問題が修正されました。 macOSおよびLinux上でのlibc++とlibstdcxxの対応状況をご確認ください

プロジェクトルートからの .gdbinit/.lldbinit の読み込み

CLionがプロジェクトのルートディレクトリから設定ファイルを読み込めるようになったため、特定プロジェクトでのGDB/LLDBデバッガの動作をカスタマイズできるようになりました。

この動作を有効化するには、ホームディレクトリ内のファイルで明確に許可する必要があります。 LLDBGDBでこの設定を行う方法をご確認ください。

lldbinit

C++20 Concept対応

C++20で実装される最大の機能の一つConceptです。 ClangのConcept対応を行った作者と協力し、CLion 2019.3にConceptを導入しました。この対応によってコード解析やハイライト表示機能(Clangdベースの言語エンジンによって実行されます)だけでなく、次の機能も実装されました。

  • Unused Concept(未使用Concept)インスペクション。
  • std::is_base_of<MyBase, T>およびstd::is_same<Other, T>による制約を受ける型の補完を含むコード補完。
  • Rename(名前の変更)リファクタリング。
  • Go to Definition(定義に移動)およびFind Usages(使用箇所の検索)。

詳細

コード解析

仮想呼び出し

コンストラクタ / デストラクタから呼び出される仮想関数

仮想関数が初期化されていない、または抹消済みのリソースにアクセスする状況を回避するため、CLionにコンストラクタやデストラクタから呼び出される仮想関数を検出する新しいインスペクションが実装されました。

Doxygenでのスペル

スペルチェッカー

スペルチェッカーはコードの正確さと読みやすさを維持するのに役立ちます。 CLionは長い間C/C++に対応したスペルチェッカーを提供してきました。 バージョン2019.3では、CMakeやDoxygenのコメントでスペルチェッカーをご利用いただけるようになりました。

コードカバレッジ

カバレッジ

構成を実行中にあるステートメントが実行されたかどうかを確かめたいと思ったご経験があるのなら、コードを評価するステートメントカバレッジが必要だということになります。 CLion 2019.3にはllvm-cov/gcovツールが組み込まれているため、ステートメントカバレッジを計測できます。

これは、ユニットテストを実行するか、通常の構成を実行することで取得できます。 結果はCoverageツールウィンドウか、エディタの左ガターのカラー表示で確認することができます。

詳細はこちらをご確認ください。.

エディタ

Go to Header/Source

Go to Header/Source(ヘッダ/ソースに移動)アクション

ヘッダーファイルとソースファイルを切り替えるための新しいアクションが追加されました。 C/C++では多くの場合、Go to Related Symbol(関連シンボルに移動)よりも正確かつ高速に動作します。

500ミリ秒以内に複数の移動先候補が識別されると、CLionは新しいアイテムが追加された、移動先を選択できる対話型のポップアップを表示します。

必要に応じてGo to Related Symbolからこの新しいアクションにショートカットをマッピングし直すための仕組みも用意されています。

詳細情報
Microsoft

Microsoftのフォーマットと命名規則

CLionではフォーマットオプションと命名規則ルールの一式を設定できます。 または、これらの設定を定義済みのスタイルのいずれかから継承することもできます。 CLion 2019.3では、Microsoftの定義済みフォーマットと命名スタイルをリストに追加しています。

WSL2

WSL2

Windows Subsystem for Linuxは、Window上でLinuxをターゲットプラットフォームとする開発を行うための便利な方法を提供します。 CLionはWSL環境をネイティブにサポートしており、今回は新たにWSLバージョン2をサポートしました。 CLionでの設定手順はWSLバージョン1でもWSLバージョン2でも全く同じです!

詳細はこちらをご確認ください。.

Rustプラグインのアップデート

Rust

IntelliJ Rustに対する最大のアップデートの一環として、cfg属性の初期サポートを追加しました。 条件付きで無効化されたブロックはグレー表示され、解決やコード解析の対象から除外されるようになりました。 サポート対象のcfgのオプションは、unixwindowstarget_osです。

広く使用されているクイックフィックスである未解決シンボルの自動インポートが、Implement membersSpecify type explicitlyAdd remaining patterns、およびその他のコード生成アクションを呼び出したときに自動的に実行されるようになりました。

その他の変更には、すでにいくつかのリリースでプラグインに実装されていたRustコードのコードカバレッジ、対話形式による便利な型ヒントの埋め込み、include!マクロのサポートがあります。

その他の変更

  • VCSのサポート:Cloneダイアログ(VCS | Get from Version control)を改修しました。 このダイアログからログインすると、またはログイン済みの場合、アカウントや組織別にグループ化されたすべてのリポジトリのリストをすぐにプレビューできます。
  • 一部のUIを更新:
    • スクロールバーの視認性を向上させるための新しいオプション(Settings | Appearance & Behavior | Appearance | Use contrast scrollbars)が追加されました。
    • 更新後のJetBrains Runtimeでは、UIに関する多数の問題が解決しています。
2019.2(7月24日)

組み込み開発

GDBサーバーを使用したデバッグ

GDBサーバーを使用したオンチップデバッグ

お好みのマイクロコントローラー上でGDBサーバーを使用してデバッグを実行可能ならば、CLionから特殊なEmbedded GDB Server 実行/デバッグ構成を使用してデバッグを実行できます。 この機能はOpenOCD、ST-Link GDB Server、Segger J-Link GDB Server、QEMU、およびその他多くの特殊なGDBサーバーに対応しています。

構成を作成し、GDBサーバーへのパス、サーバーを実行するための引数、その他適切な設定を提供すれば準備が完了し、CLionからオンチップデバッグを実行できるようになります!

ペリフェラル

ARMデバイス用のペリフェラルビュー

オンチップデバッグを実行する際は、ペリフェラルを表示できる機能が不可欠です。 CLionでは、2種類の実行/デバッグ構成(Embedded GDB ServerおよびOpenOCD Download & Run)でこのビューを使用できるようになりました。 両方の場合で、Peripheralsタブがデバッグ開始時にデバッグツールウィンドウに表示されます。 お使いのボードに適した.svdファイルを読み込み、表示したい有効なペリフェラルを選択してください。

詳細情報

デバッガ

行ブレークポイント

保留中、解決済み、無効のブレークポイント

CLion 2019.2ではこれら3種類の行ブレークポイントを区別できるようになりました。

  • 保留中:行ブレークポイントはデバッグセッションの範囲外にあります。つまり、セッションがまだ開始されていないか、対応する共有ライブラリがまだ読み込まれていないことを意味します。
  • 解決済み:行ブレークポイントは、提供されたデバッグシンボルを使用してGDBまたはLLDBにより正常に解決されており、実行中にヒットさせることができます。
  • 無効:行ブレークポイントはGDBまたはLLDBにより解決できておらず、絶対にヒットしません。

これらの種類はすぐに自動的に検出され、ブレークポイントのアイコンがそれに応じて更新されます。

デバッガコマンドの補完

GDB/LLDBコマンドの補完

GDB/LLDBのコマンドラインインターフェースをお好みで、デバッグツールウィンドウのデバッガコンソールを使用する場合は、GDB/LLDBコマンドの補完機能を利用することができます。 この機能を呼び出すには、TabまたはCtrl+Spaceを使用してください。

この補完機能はGDBまたはLLDBがそれぞれ提供するものであり、CLionは単にその補完候補へのアクセスを提供しているだけです。

MSVCデバッガ

MSVCツールチェーン用の実験的なデバッガ

CLionでMicrosoft Visual C++ツールチェーンをお使いの場合は、新しい実験的なデバッガをお試しいただけます。

これはJetBrainsチームがLLDBに加えて実装したものであり、CLionにバンドルされています。 ネイティブなビジュアライザーにバンドルされたサポートを有効にするには、Settings | Build, Execution, Deployment | Debugger Data Views | Enable NatVis renderers for LLDB を使用してください。

実験的なデバッガは明示的にオンにすると使用できます。Maintenanceダイアログ(Shift+Ctrl+Alt+/)| Experimental features を呼び出し、cidr.debugger.lldb.windows を選択してコントロールしてください。

詳細情報

メモリビュー

アプリケーションをデバッグする際は、ポインタの背後にあるメモリを簡単にレビューできます。デバッグツールウィンドウのVariablesビューのポインタ上でCtrl+Enterを押し、Memory Viewを呼び出してください。 2019.2ではMemory Viewを更新し、さらに利便性を高めています。

アドレスに移動

アドレスに移動

Memory Viewからメモリ内の特定のアドレスに移動できます。 アドレスを表す16進数値、ポインタ変数を使用するか、関心のある任意の変数のアドレス(&)を呼び出してください。

コード補完は既知のシンボルの入力を支援します。

ASCIIビュー

ASCIIビュー

ASCIIメモリフォーマットに関心がある場合、Memory Viewの右側の列にあるASCIIビューが役に立ちます。

パラメーターヒント

パラメータ名のヒント

v2019.2のパラメータ名ヒントにより、関数呼び出しを調べている間に関数シグネチャに切り替わるのを回避できるようになりました。 これはコードの可読性を向上させるのにも役立ちます。

関数呼び出し、ラムダ、コンストラクタ、初期化リスト、マクロ式に対し、CLionは渡された引数のパラメータ名を表示します。 これは、引数がリテラルまたは1つ以上のオペランドを持つ式の場合に機能します。

詳細情報

コード解析

Unused Include

Unused Includes

Clangdベースのエンジンに加えて、「Unused Includes」チェックが復活し、完全に再実装されました。 この機能は控えめな方法と積極的な方法、そして「使用するものを含める」という原則に最も近いデフォルトの方法(Detect not directly used)の3種類の検出方法を提案します。

詳細情報
Clang-Tidy

Clang-Tidyの更新

バンドルされているClang-Tidyのバイナリが最新バージョンに更新され、CLionに新しいチェック一式が導入されました。 これにはいくつかの新しいabseil-*チェック、clang-analyzer-*グループから数点、いくつかの新しいmodernize-*チェックなどが含まれています。

.clang-formatファイルのコーディング支援

v2019.1以降、CLionでは代替フォーマッタツールとしてClangFormatをサポートしています。 今後、プロジェクト内で.clang-format設定ファイルをカスタマイズする場合、それらの設定ファイルを更新する際にコーディング支援機能を利用できるようになりました。 詳細情報

クイックドキュメント

クイックドキュメント

特定のオプションに関する詳細は、クイックドキュメントのポップアップ(Ctrl+Q)を呼び出し、サンプル付きの元のドキュメントをお読みください。

ClangFormat設定インスペクション

スキーマ検証インスペクション

CLionは組み込みのJSONスキーマに対し、.clang-format設定ファイルの内容を検証します。 オプションの値が許可された値のセットに一致しない場合、警告が表示されます。

ClangFormatの補完

コード補完

.clang-format設定ファイルをカスタマイズする際は、オプションとその値の両方で機能するコード補完機能を利用することができます。

ClangFormatドキュメント

補完時のオプションの説明

オプション名のコード補完ポップアップにはオプションの簡単な説明も表示されるため、オプション名を入力しながら説明を素早く確認することができます。

命名規則

命名設定

新しい設定

柔軟性を高め、より多くの機会を提供できるよう、命名規則設定(Settings | Editor | Code Style | C/C++ | Naming Convention)が改訂されました。 Visibility (Public、Private、またはProtected)およびSpecifier(ConstまたはStatic)のような新しい設定が追加されました。 また、数種類のエンティティを同時に処理できるよう、ルールを更新しました。

新しいUIでは、マウスを使用せずに作業することができます。

先頭大文字のスネークケース

先頭大文字のスネークケース

CLionユーザー様からのご要望を受け、snake_case名の先頭文字のみを大文字化し、残りの部分を小文字のままにするLeading_snake_caseのほか、それに若干似ているUpper_Snake_Caseスタイルなどをご利用いただけるようにしました。

Shell Scriptプラグイン

Shell Scriptプラグイン

新たにShell Scriptプラグインがバンドルされたため、C++プロジェクトで作業する際にシェルスクリプトを編集する必要がある場合、CLionを使用してこれを実現できるようになりました。

コードのハイライト表示、単語やパスの補完、テキストの名前変更を利用できます。

新しい言語のシンタックスハイライト

Rubyのシンタックスハイライト

CLionはCやC++だけではなく、Python、JavaScript、XMLその他に対して広範なサポートをバンドル提供しており、さらにはRust、Swift、Kotlin/Native用のプラグインも提供しています。

PHP、Ruby、あるいはC#などの他の言語で書かれたプロジェクトのコードをお持ちですか? CLionのシンタックスハイライトを20種類以上のプログラミング言語でご利用いただけるようになりました!

詳細情報

VCS:ローカルな変更からのコミット

ローカルな変更からのコミット

Local Changesタブから直接コミットできるようになりました。 Settings | Version Control | Commit ダイアログで “Commit from the Local Changes without showing a dialog” オプションを有効にするだけです。

Commitのショートカット(Ctrl+K)を使用すれば、IDEがコミット対象の修正ファイルを選択し、Version ControlツールウィンドウのLocal ChangesタブでCommit messageフィールドにフォーカスを合わせます。

その他のVCSに関する変更内容をご確認ください。

パフォーマンスの改善

現在、CLionではインデックス生成、応答性、フリーズの解消を中心に膨大な改修作業が実施されています。 これらの作業の一部は既にv2019.2に含まれています。

  • 遅延やフリーズを解消するため、所定のRenameリファクタリングが改修されました。
  • エディタ内で修飾された式に対するコード補完のパフォーマンスが大幅に改善されました。
  • I/O操作の数を減らすことで、リモートケースでのコンパイラ情報の収集とCMakeステップの読み込みが高速化されました。
  • CLionはWindows Defenderがビルドのパフォーマンスに影響している場合に警告を表示し、ディレクトリをリアルタイムスキャンの対象から自動的に除外できるようになりました。

Rustプラグインのアップデート

Rustプラグイン

Rustプラグインに対する別の大規模アップデートにより、新たに実験的なマクロ拡張エンジンが導入されました。 このエンジンは Settings | Languages & Frameworks | Rust | Expand declarative macros で有効にできます。

このエンジンはハイライト表示、名前解決、implブロックから生成されたモジュールやメソッドの補完などのコードインサイト機能を提供します。 その他にも、マクロ呼び出しでナビゲーションを使えるようにします。

その他の変更には、Rust用のDuplicate code fragmentsインスペクションやその他の新しいクイックフィックスとインスペクションが含まれます。

2019.1(3月27日)

組み込み開発

STM32CubeMXの統合

STM32CubeMXの統合

STMicroelectronicsボードの開発者様への朗報ですが、CLionはSTM32CubeMXを統合しました。

  • CLionは新しい.iocプロジェクトを作成したり、既存のプロジェクトを開いたりできます。また、そのプロジェクトと正しく連携するCMakeファイルを生成できます。
  • いつでもCLionから直接STM32CubeMXを起動してボード設定を更新し、コードを生成できます。
  • CLionはボード設定の選択を促し、UIでオプションリストを示します。
OpenOCDのサポート

OpenOCDのサポート

CLionでOpen On-Chip Debuggerを使用したデバッグがサポートされるようになりました。 新しい実行/デバッグ構成テンプレート、‘OpenOCD Download and Run’(OpenOCD ダウンロードおよび実行)を使用して、マイクロコントローラでデバッグできます。

CLionでSTM32CubeMXのプロジェクトを扱っている場合は、OpenOCD実行/デバッグ構成が自動的に作成されます。

STM32CubeMXとOpenOCDの統合についての詳細情報

ClangFormat

ClangFormatツールはC/C++の世界で広く使用されており、多くの開発者様から標準と見なされています。 その設定ファイルは、オープンソースソフトウェアを中心とする多くのプロジェクトで見つかります。 そして、CLionでその設定ファイルがサポートされるようになりました! 詳細はこちらをご確認ください。

すべてのIDEアクションでClangFormatを使用

すべてのIDEアクションでClangFormatを使用

CLion 2019.1ではClangFormatが代替コードフォーマッタとして追加されています。 CLion内の現在のプロジェクトまたはすべてのプロジェクトに対してこのフォーマッタを有効にし、以下を実行する際にCLionにそれを使用してコードをフォーマットさせましょう。

  • エディタで入力またはコードを貼り付ける
  • Reformat Code(コードの再フォーマット)アクションを呼び出す
  • pre-commit hookとして再フォーマット
  • ボイラープレートコードの生成
  • コードのリファクタリング
  • クイックフィックスまたはインテンションアクションの適用
.clang-format 設定ファイルの操作

.clang-format 設定ファイルの操作

CLionは、.clang-format 設定ファイルを検出し、ClangFormatへの切り替えを提案します。 複数の設定ファイルがある場合、ツールバースイッチャーから「View ClangFormat options for <file name>」を選択し、どの設定ファイルがエディタで開いている特定のファイルで使用されているかを特定できます。

設定ファイルがありませんか? 問題ありません。CLionは単純にデフォルトでLLVMスタイルに設定します。

命名規則

CLionでの命名設定

CLionでの命名設定

CLionは指定された名前付けスキームを考慮するようになりました。 選択された設定は次の場合に使用されます。

  • コードの自動補完
  • コードの生成
  • コードのリファクタリング
  • クイックフィックスの適用

Settings | Editor | Code Style | C/C++ | Naming Convention でスタイルを手動で設定するか、定義済みのスキームから名前付けを選択できます。

Inconsistent Namingインスペクション

Inconsistent Namingインスペクション

CLionはエディタで選択された命名規則を強制するのに役立ちます。 単にInconsistent Namingインスペクションをオンにするだけで、CLionは問題のある名前をハイライト表示し、すべての使用箇所をより正確な名前に置き換えるためのクイックフィックスを提案します。

ヘッダーガードスタイル

ヘッダーガードスタイル

Settings | Editor | Code Style | C/C++ | Naming Convention では、新しいヘッダーファイルを作成する際に使用するヘッダーガードのスタイルを設定できます。

このVelocityテンプレートを更新するか、定義済みのスキームの1つからスタイルを選択できます。

C++サポート

Clangdによるコードのハイライト表示とクイックフィックス

Clangdによるコードのハイライト表示とクイックフィックス

エディタのパフォーマンスを向上させるため、コードのハイライト表示とクイックフィックスが、補完的なClangdベースの言語エンジン上に実装されました(このエンジンと一緒にデフォルトで有効になっています)。

クイックフィックスの場合、クイックフィックスの場所はClangdで計算されますが、修正そのものはCLionによって提供されます。

Clangが提供するエラーメッセージ

Clangが提供するエラーメッセージ

当社はこれまでずっとClangdベースの言語エンジンを利用して、エディタ内のコードのエラーや警告に注釈を付けてきました。 バージョン2019.1ではCLionが改善され、Clangが提供する詳細なエラーメッセージを取得できるようになりました。

この機能の実用的な例としては、C++コードで失敗したオーバーロードの解決をデバッグすることが挙げられます。

Renameリファクタリングの改善

Renameリファクタリングの改善

ファイルに対するRename(名前の変更)リファクタリングに次の改善を行いました。

  • ファイルの名前を変更するときに、CLionは関連するクラスや構造体の名前も変更するかどうかを尋ねます(その逆の場合も同様です)。
  • ヘッダーファイルの名前が変更されると、それに応じてヘッダーガードも更新されます。
Extractリファクタリングの改善

Extractリファクタリングの改善

Extract(抽出)リファクタリングの精度が向上し、以下の改善が行われました。

  • 型エイリアスを考慮し、静的メンバーで展開しなくなりました。
  • std::名前空間修飾子を考慮するようにしました。
  • テンプレートの特殊化とテンプレートパラメータを考慮するようにしました。
メンバー関数を静的にできます

メンバー関数を静的にできます

この新しいインスペクションは、静的(static)に設定できるメンバー関数を報告します。 これはClangdベースの言語エンジンの上で動作し、メソッド本文を解析し、それがthisに依存しているかどうかを確認しようと試みます。

デバッガ

Disassemblyビュー

Disassemblyビュー

Disassembly(逆アセンブリ)ビューが、GDBバックエンドに加えてLLDBでご利用いただけるようになりました。 一般的なビューも改善されたため、情報が関数別に表示されるようになりました。

これまでと同様に、Disassemblyビューは、ソースコードのない関数に対して「Force Step Into(強制ステップイン)」(Shift+Alt+F7)を使用する際に機能します。

変数をミュート

変数をミュート

ステップ実行のパフォーマンスを向上させたい場合、あるいはたまにしか変数をウォッチしたくない場合に、明示的に変数をミュートできるようになりました。 IDEごとの一般的なスイッチで変数は計算されなくなり、変数ビューの各変数にLoad(読み込む)オプションが実装されました。このオプションは必要に応じて適用できます。

詳細情報

メモリビュー

メモリビュー

デバッグモードでは、メモリビューはポインタの後ろにメモリをダンプします。 このビューを呼び出すには、デバッガの変数ビューでポインタ変数を選択し、Ctrl+Enterを押してください。

ステップ実行中、メモリビューが開かれている場合、CLionは、選択されたメモリの一部で起きるメモリの変化を強調表示します。

カスタムビルドと実行

カスタムビルドターゲット

カスタムビルドターゲット

ビルドシステムに依存しないビルドターゲット (Settings | Build, Execution, Deployment | Custom Build Targets)を使用すると、カスタムターゲットを追加し、ターゲットのビルドやクリーニングに使用するツールを設定できます。

最も典型的な使用事例はコンパイルデータベースプロジェクトです。このようなプロジェクトは、プロジェクト全体のビルドに関する情報が欠けています。

カスタム実行/デバッグ構成

カスタム実行/デバッグ構成

CLionからカスタムターゲットを実行およびデバッグするには、Custom Build Applicationテンプレートを使用して、対応する実行/デバッグ構成を作成します(Run | Edit Configurations…)。

デバッガは、Custom Build TargetのToolchain設定から取得されます。

注入された言語

注入された言語

他の言語のコードを含む文字列リテラルが、適宜処理されるようになりました。 一時的に言語を注入するには、Alt+Enterを押して、「Inject language or reference(言語または参照を注入)」というインテンションを適用して、適切な言語を選択します。 例えば、SQL文字列、HTMLコード、正規表現などです。

選択された言語に基づいて、CLionはコードのハイライト表示と言語特有のインテンションとアクションを提供します。

カスタムカラーテーマ

IDEを明るく

CLionの白黒のテーマにうんざりしていませんか? アイコンからラジオボタン、さらには矢印まで、IDEで事実上すべての色を微調整できます。

各テーマは実際にはテーマプラグインで、当社のプラグインリポジトリから直接ダウンロードできます。 あるいは気分次第で、DevKitを使用して独自テーマのプラグインを作成し、JSONファイルを介してCLionの外観を変更することもできます。

詳細情報

Recent locations(最近の場所)

Recent locations(最近の場所)

Recent Locations(最近の場所)ポップアップ(Shift+Ctrl+E)には、訪れたすべての場所が時系列で一覧表示されるため、簡単にそれらの場所に戻って必要なものを見つけられます。

インスタント検索を使用して、ファイル名または含まれているコードスニペットで場所を絞り込めます。 または、変更された場所のみを表示するように切り替えることもできます。

その他の改善

  • CLionのプラグインの構築プロセスは、CLionをgradle-intellij-plugin (バージョン0.4.2以降)によって使用されるMavenの依存物として公開することで、簡素化されました。 詳細はこちらをご確認ください。
  • バンドル対象のソフトウェアが(CMakeは3.13に、LLDBは7.0.1に)アップデートされ、最新のサポート対象Cygwinが3.0になりました。
  • IPv6がサポートされるようになり、CLionでリモート開発モードを使用できるようになりました。 詳細はこちら
  • Rustプラグインが大々的に更新されました。同プラグインは、補完と自動インポートでスコープ外の項目を提案するだけでなく、ドキュメントのコメント内のコードスニペットにRust言語を注入することもできます。 さらに、プロファイラツール(DTraceやPerfなど)がRustでサポートされるようになりました。