Rider の新機能

Rider 2022.2 には、起動パフォーマンスとソリューション全体解析エンジンの最適化を含む全体的なパフォーマンスの改善が導入されています。 C# 11 のサポートは、必須メンバー、checked ユーザー定義演算子、raw 文字列、およびリストパターンまで拡大されました。 このリリースでは、同じウィンドウレイアウト設定を作業中のすべてのソリューションに適用できるようになっています。 また、Unreal Engine サポートに New Unreal Module(新規 Unreal モジュール)と New Unreal Plugin(新規 Unreal プラグイン)という 2 つの新しいアクションと、シンボルサーバーを指定してデバッグ中にライブラリシンボルを取得する機能が追加されています。

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パフォーマンス

Windows バックエンドの .NET 6 ランタイム

Rider の Windows バックエンドを .NET 6 ランタイムに移行しました。 現在、すべてのサポート対象オペレーティングシステム(Windows、macOS、Linux)で .NET 6 ランタイムを使用してバックエンドサービスが実行するようになっています。 .NET 6 ランタイム自体の最適化されているため、Rider の全体的なパフォーマンスがバージョン 2022.1 よりも改善されています。

この変更を考慮して、Rider のインストール後に Windows でネイティブイメージを作成するために NGen から CrossGen ユーティリティへの置き換えも行っています。 CrossGen は .NET ランタイムと連携するクロスプラットフォームであるため、これによって Rider の起動速度とソリューションを開く速度が向上しています。

Rider はインストール中ではなく、初回起動時にのみ CrossGen を実行することに注意してください。 そのため、初回起動時は若干の時間がかかるかもしれませんが、以降のすべての起動は高速化されます。

「コールドスタート」の改善

「コールドスタート」の改善

Rider でソリューションを初めて開くため、関連情報が存在しない場合(「コールドスタート」時)のソリューションの起動時間を短縮しました。 コールドスタート時には、すべてのプロジェクトは 2 回読み込まれます。IDE は 1 回目のプロジェクト読み込みを行って各プロジェクトに関する情報を取得します。その後「NuGet restore」を実行してすべての準備が整ったら、2 回目の読み込みを行います。

この 1 回目のプロジェクト読み込み段階を最適化し、Rider が NuGet パッケージのリストアに必要な情報のみを取得するようにしました。 社内で取得したメトリクスによると、新しい実装は約 40% 高速化しています。

ソリューション全体解析の最適化

このリリースでは、メモリのトラフィック(メモリの割り当て数)とメモリ消費の両方の観点から、Solution-Wide Analysis(ソリューション全体解析)モードがオンになっている場合の Rider のメモリ使用量を大幅に最適化しました。

Solution-Wide Analysis(ソリューション全体解析)エンジンは、ソリューション内の問題リストと、ソリューション全体の使用状況を報告するための型/メンバーの使用状況(「public member is never used(使用されていない public メンバー)」などのコードインスペクション)を格納するためにメモリを使用しています。 この使用状況データは「最新」であるため、コードが編集される際に常に更新される必要があります。また、ディスクにはオフロードできません。 このため、ソリューションに多数の型と型メンバーが存在する場合は膨大な量のメモリが消費されてしまいます。 そこで、メモリに格納されるデータを調査し、データを重複除去/正規化できるパターンを見つけました。 また、特殊なコレクション型を使用して、作業セットをさらに縮小しました。 これらの最適化により、メモリ消費と Solution-Wide Analysis(ソリューション全体解析)の読み込み速度が 5 ~ 10 倍改善されています。

C# 11

このリリースでは、C# 11 プレビューの複数の機能に対するサポートが追加されています。

必須メンバー

必須メンバー

C# 11 では、classstruct、および record 型で必須メンバーのリストを宣言できるようになりました。 このリストは、必須と見なされており、型のインスタンスを初期化する際に初期化が必要なすべてのプロパティとフィールドのリストです。 型は基本型から自動的にこれらのリストを継承するため、繰り返し記述されるボイラープレートコードがシームレスに除去されます。

Rider は classstruct、または record 型内のメンバーの required キーワードを認識するほか、required キーワードの追加サポートも提供しています。

  • コード補完に required キーワードが追加されました。
  • コンパイラーのエラーと警告のほとんどを使用できます。
  • required 修飾子が、Preferences(環境設定)/Settings(設定)| Editor(エディター)| Code Style(コードスタイル)| C# | Syntax Style(構文スタイル)ページの Modifiers order(修飾子の順序)に追加されました。
必須メンバー

型のオブジェクトを作成しても、メンバーが未初期化であるケースに対応できるよう、Add initializer for required members(必須メンバーのイニシャライザーを追加)クイックフィックスを追加しました。 オブジェクトに欠落しているすべての required メンバーが自動的に生成されるため、必要な作業はメンバーの値に意味のあるデータを入力することだけです。

checked ユーザー定義演算子

開発者は checked ユーザー定義演算子を使って、算術オーバーフローが有効な概念である型を操作するユーザー定義の演算子を作成できます。 Rider は、コンパイラーのすべてのエラーと警告を表示します。 checked ユーザー定義演算子を完全にサポートするため、Rider にいくつかのインスペクションとコンテキストアクションが追加されています。

Unchecked/checked context is redundant(冗長な unchecked/checked コンテキスト)インスペクションが更新され、このコンテキストで使用されている場合に checked 演算子が考慮されるようになりました。

一連のユーザー定義演算子があり、その一部にすでに checked バージョンがある場合、Rider はその一連の演算子すべてに checked 演算子を伝搬できるようにします。 The operator does not have a matching checked while other operators do(他の演算子には一致する checked があるにもかかわらず自分にはない演算子)という新しいインスペクションは checked 演算子がない演算子を通知し、自動的に checked バージョンを生成するクイックフィックスを提案します。

checked 演算子がまだコードベースで使用されていない状態で checked 演算子を追加し始めたい場合には、Create matching checked operator(一致する checked 演算子の作成)という新しいコンテキストアクションが非常に役立ちます。 このアクションはすべてのユーザー定義演算子で使用可能で、ワンクリックで Alt+Enter で呼び出せるメニューから checked バージョンの演算子を生成できます。

raw 文字列

C# 11 は、"raw" 文字列という概念を導入することで、他の言語またはテキスト書式を C# コードに埋め込む機能を改善しています。

Rider には、""" 構文、二重引用符ペア、および補完文字列内のプレースホルダー({{...}} 構文)に対するコンパイラーエラーと正しい構文解析、およびカラーハイライト表示など、“raw” 文字列の基本的なサポートが搭載されています。

List パターン

C# 11 は、言語で使用できるセットパターンを拡大し続けています。 今回は、C# で配列、文字列、および List<T> のようなコレクションといったリスト状の構造でマッチングを行えるようになりました。

Rider 2022.2 はエラーチェック、コード補完、およびコード解析を含め、List パターンを完全にサポートしています。 現在は、既存のコードで List パターンを使用することを提案するコードインスペクションと追加のリファクタリングアクションの追加に取り組んでいます。

C# 11 機能の追加

C# 11 機能の追加

  • Rider 2022.2 では、ユーザー定義演算子 >>> オーバーロードのサポートなど、新しい符号なし右シフト演算子(>>>)が完全にサポートされています。
  • Rider 2022.2 では、文字列インスタンスの代わりに単純化した Span<char> 値を使用できます。C# 11 では、型 Span<char>ReadOnlySpan<char> の値に対する文字列定数の直接パターンマッチングが可能なためです。

コード解析

トップレベルステートメント

.NET 6 では、C# 9 のトップレベルステートメントを使用した新しいプロジェクトテンプレートが導入されています。 トップレベルステートメントは、Program クラスまたは public static void Main(string[] args) メソッドの宣言を単純化しますが、 明示的なスタートアップ class Program が必要であるか、使用することが推奨される場合があります。 Rider 2022.2 では、以前のスタイルへの変換を実行するための新しい To explicit 'Program' class('Program' クラスの明示化)コンテキストアクションを追加しました。

また、既存の Program スタートアップクラスがある状態でトップレベルステートメントに移行したい場合は、新しい Convert to top-level code(トップレベルコードに変換)コンテキストアクションを使用できます。

INotifyPropertyChanged サポートの更新

このリリースでは、INotifyPropertyChanged のサポートを改良しました。 より多くの MVVM フレームワークと INotifyPropertyChanged 基底クラスを自動的にサポートできるようにしていた共通の INotifyPropertyChanged API を検出する外部アノテーションに依存しなくなっています。 このリリースでは、INotifyPropertyChanged 通知で最も簡潔な構文を可能にする SetField メソッドを出力するようになっています。

また、型またはファイルのすべてのプロパティに property change(プロパティの変更)通知を追加できるようにもなりました。

Alt+Enter メニューのリファクタリング

リファクタリングを発見しやすくするため、最もよく使用されているリファクタリングを調査し、現在のコンテキストに応じた Alt+Enter メニューに関連するコンテキストアクションを導入しました。

選択されたコードで Alt+Enter メニューを呼び出した場合には、Extract method(メソッドの抽出)コンテキストアクションが追加されています。

Change Signature(シグネチャーの変更)、Transform Parameters(パラメーターの変換)、Convert to extension method(拡張メソッドに変換)、および Convert Property To Method(プロパティをメソッドに変換) リファクタリングも、メンバーシグネチャーのコンテキストアクションとして使用できるようになっています。

nameof 演算子を使用する提案の追加

Rider 2022.2 では、WPF プロジェクトの DependencyProperty の登録を認識し、対応する CLR プロパティ名をキャプチャする nameof 演算子の使用を提案するようになりました。 組み込みのライブテンプレートも、文字列リテラルの代わりに nameof を出力するように更新されています。

Rider では、メンバーや型名といったコードエンティティの名前を指定するために使用されるコード内の特定文字列リテラルの特殊な意味を認識できないことがよくあります。 このようなケースに対処するため、文字列リテラルを含むコンテキストでコードエンティティを参照できる識別子付きの文字列リテラルに対応した新しい Capture element name(要素名をキャプチャ)コンテキストアクションを導入しました。

構造的検索と置換

Structural Search And Replace (SSR)(構造的検索と置換)パターンのクイックフィックスをファイル、フォルダー、プロジェクト、またはソリューション全体で適用できるようになりました。 この変更は、ユーザーカスタムパターン、Rider 組み込みのコードインスペクション、および SSR に基づく対応の修正に適用されます。

その他

Rider 2022.2 ではコードの代入パターンを検出し、パターンマッチングでより慣用的な C# コードを提案するようになりました。

Rider 2022.2 では ?: 式のいくつかの is パターンをより明確な ?? 式の as に置換できるようになりました。これにより、一時変数が効果的に削除されます。

UI/UX

ウィンドウレイアウトのデフォルト設定

ウィンドウレイアウトのデフォルト設定

1 つのウィンドウレイアウト設定を作業中のすべてのソリューションに適用する方法を実装しました。 たとえば、ツールウィンドウを右に移動すると、すべてのソリューションでも同様に移動します。

Rider を初めて使うユーザーの場合、この動作がデフォルトとなります。 そうでない場合は、メインメニューの Windows(ウィンドウ)| Layout Settings(レイアウト設定)| Use the Same Layout for All Projects(同じレイアウトをすべてのプロジェクトで使用)を選択して有効にできます。

ソリューション構成の再設計

このリリースでは、ソリューション構成の表示方法を再設計しました。 多くの場合、Unity、Unreal Engine、Xamarin などのプロジェクトには多数の構成、ターゲット、およびプラットフォームがあります。 以前はこれらすべてのエンティティを組み合わせることで、Solution Configurations(ソリューション構成)メニューに大量の項目が生成されていました。 2022.2 リリースからは、長い項目リストから必要な構成、ターゲット、プラットフォームの組み合わせを探し出す必要はありません。 パラメータータイプを 1 つずつクリックするだけで、希望の組み合わせを選択できるようになっています。

ソリューション構成の再設計

メインツールバーの乱雑さを減らすため、ソリューション構成リストをビルドアイコンのドロップダウンメニュー(緑色のハンマー)に移動しました。 JetBrains に寄せられたフィードバックと統計から、ユーザーはソリューション構成をあまり変更することがないため、ツールバーに独立したウィジェットを維持する意味があまりないと判断しました。 ただし、構成が必要な場合は、緑色のハンマーアイコンの横にある三角マークのドロップダウンからアクセスできます。 これまで使用してきたものと同じリストが開きます。

ソリューション構成をツールバーに戻す場合は、リストから Show Configuration on Toolbar(構成をツールバーに表示)を選択してください。

Unity、Unreal Engine、または Xamarin プロジェクトで作業する場合、ソリューション構成リストはツールバーに引き続き表示されます。これらのプロジェクトタイプでは、ソリューション構成が頻繁に使用されるためです。

サイズ変更可能な Run/Debug(実行/デバッグ)ウィジェット

サイズ変更可能な Run/Debug(実行/デバッグ)ウィジェット

コミュニティのフィードバックに応えて、メインツールバーの Run/Debug(実行/デバッグ)ウィジェットの幅を変更できるようにしました。 ツールバーに Run/Debug(実行/デバッグ)ウィジェットの幅を広げるスペースがある場合、ウィジェットアイコンの左隅をドラッグしてサイズを変更できます。 そのため、必要なときに、ウィジェットのスペースを大きくすることができます。

すべてのプロジェクトウィンドウをマージ

macOS の Merge All Project Windows(すべてのプロジェクトウィンドウをマージ)アクション macOS 11+

macOS 向けに、開いているすべてのプロジェクトウィンドウをそれぞれタブに変換し、1 つのウィンドウにマージして作業スペースを整理する機能を導入しました。 このアクションを実行するには、Window(ウィンドウ)| Merge All Project Windows(すべてのプロジェクトウィンドウをマージ)に移動します。

ウェルカム画面

ウェルカム画面

Rider のウェルカム画面で Cloning repository(リポジトリをクローン中)進捗バーを表示する方法を更新しました。 進捗バーが Projects(プロジェクト)リストに直接表示されるようになり、より明瞭で使いやすくなっています。

コード補完設定

コード補完設定

Code Completion Settings(コード補完設定)にアクセスし、コード補完ポップアップのケバブボタン(縦三点リーダー)から環境設定を構成できるようになりました。

MAUI のサポート 早期プレビュー

MAUI のサポート

.NET Multiplatform App UI(.NET MAUI)サポートの早期プレビューを導入しました。 このリリースでは、Android と iOS プラットフォームをターゲットとするプロジェクトをサポートしています。 実行構成を使用して、プロジェクトの実行とデバッグを行えるほか、アプリケーションをターゲットデバイスにデプロイすることも可能です。 macOS、Mac Catalyst、Blazor Hybrid、および WinUI はまだ完全にはサポートされていないことに注意してください。

Learn more: macOS Environment Setup for MAUI Development

Solution Explorer

新しいツールバーのカスタマイズ

Safe Delete(安全な削除)リファクタリング

プロジェクトレベルで Safe Delete(安全な削除)リファクタリングを実装しました。 このリファクタリングは Delete キー、または Solution Explorer のプロジェクトに対する Refactor This(リファクタリングメニュー)アクションで呼び出せます。 Rider が選択されたプロジェクトの使用箇所を検索します。 使用箇所が見つかった場合は競合が表示されますが、見つからなかった場合はプロジェクトが削除され、Rider によって残った参照やインポートが除去されます。 これらのチェックを行わずにプロジェクトを除去するオプションもあります。Safe Delete(安全な削除)ダイアログが表示されているときに Search for usages(使用箇所を検索)オプションのチェックをオフにすると、Rider がこの検索を実行しなくなります。

ソリューションフィルターのサポートの改善

ソリューションフィルターのサポートの改善

Rider 2022.2 では、フィルタリングされたソリューションの操作がさらに簡単になりました。 プロジェクト、一連のプロジェクト、ソリューションフォルダーをフィルターできるだけでなく、すべてのプロジェクトをフィルターの結果から除外できるようになっています。 これを行うには、Solution Explorer ビューのプロジェクト、ソリューションフォルダー、またはルートソリューションノードのコンテキストメニューで、Solution Filter(ソリューションフィルター)| Remove project(プロジェクトの除去) アクションを使用します。 除外されたプロジェクトを確認するには、Solution ExplorerShow All Files(すべてのファイルを表示)を有効にし、コンテキストメニューの Solution Filter(ソリューションフィルター)| Add Project(プロジェクトの追加)アクションを使用します。

ソリューションフィルターのサポートの改善

これらの基本操作に加えて、Rider にはLoad Direct Project Dependencies(プロジェクトの直接依存関係をロード)と Load Entire Project Dependency Tree(プロジェクト全体の依存関係ツリーをロード)のより高度な 2 つのアクションが追加されています。 これらのアクションを使用すると、Rider がターゲットプロジェクトのすべての依存関係をチェックして必要な一連のプロジェクトをロードするため、フィルタリングされたソリューションにすぐに取り組めるようになります。

アセンブリエクスプローラー

アセンブリエクスプローラー

Assembly Explorer(アセンブリエクスプローラー)では、ReadyToRunR2R)および NGen アセンブリの表示方法が改善されています。

  • Assembly Explorer(アセンブリエクスプローラー)での ReadyToRunR2R)および NGen アセンブリの表示方法が改善されました。 それぞれのアセンブリ名の横には、小さなプロセッサーのようなシンボルアイコンと ngen または R2R ラベルが表示されるようになっています。
  • Metadata ツリーには ReadyToRun ヘッダーが追加されています。
その他の機能

その他の機能

  • Solution Explorer ビューにソースジェネレーターが生成したソースファイルが表示されます。 これらのファイルは、Dependencies(依存関係)| <ターゲットフレームワーク名> | ソースジェネレーターで確認できます。
  • Solution Explorerファイルシステム、および Unity Explorer ビューのプロジェクトは正確なアルファベット順でソートされます。

ゲーム分野

Unreal Engineのサポート

新規 Unreal モジュール

新規 Unreal モジュール

ゲームロジックを含む新しいモジュールの作成には、フォルダーの追加、そのフォルダーへの Build.cs の追加、モジュールを初期化するクラスの作成、.uproject ファイルと Target.cs ファイルの更新など、多数のタスクが伴います。 Rider にこれらのタスクを自動化できる Add(追加)| New Unreal Module(新規 Unreal モジュール)アクションが追加されました。

詳細情報

新規 Unreal プラグイン

新規 Unreal プラグイン

Unreal Editor で新しいプラグインを作成した経験がある方は、この新しいアクションを使いやすく感じると思います。 Rider から直接さまざまな種類のプラグインを作成できるようになりました。Add(追加)| New Unreal Plugin(新規 Unreal プラグイン)を使用するだけで、新しいプラグインに必要なすべてのファイルが生成されます。

詳細情報

シンボルサーバー

シンボルサーバー

デバッグする際にライブラリシンボルが必ずローカルマシンにあるとは限りません。 このような場合は、シンボルサーバーを使用できます。 Windows の Rider では、任意のシンボルサーバーを使用するようにデバッガーを構成できるようになりました。

詳細情報

Spec テストのサポート

Spec テストのサポート

Rider が Unreal Engine 自動化テストフレームワークの Spec テストをサポートするようになりました。 DEFINE_SPEC マクロ、または BEGIN_DEFINE_SPEC および END_DEFINE_SPEC マクロの後の Define メソッド内に一連のテストが定義されている場合は Rider がそれらを正しく検出するため、Unit Tests ビューでテストの実行と観測を行えます。

Emplace のような関数呼び出し

Emplace のような関数呼び出し

Rider が Emplace のような関数呼び出し(TArray<..>::Emplace など)がオブジェクト構造を暗示することを理解するようになり、コンストラクターに無効な引数が渡されている場合に警告するようになりました。 引数を入力する際にパラメーター名のヒントとパラメーター情報を確認できます。 また、Emplace 呼び出しからコンストラクター定義に直接移動したり、定義から呼び出しに移動したりすることも可能です。

その他の更新

  • Unreal Engine プロジェクトのメインツールバーにあった Build solution(ソリューションのビルド)ボタンは、Build startup project(スタートアッププロジェクトのビルド)ボタンに置き換えられました。
  • Unreal Engine プロジェクトで、コード補完リストに Widgets メタデータ指定子が含まれるようになりました。
Unity のサポート

Unity のサポート

  • Unity プロジェクトに新しいツールバーが追加され、接続ステータスの表示場所がステータスバーから新しいツールバーに変更されました。 また、デフォルトのツールバーから play(再生)/pause(一時停止)/step(ステップ実行)ボタンが削除されています。ただし、再度追加することも可能です。
  • Mathf メソッドの戻り値が確実に使用されるようにするためのインスペクションを追加しました。
  • プロファイリングプロセスを起動するために Unity エディターを再起動する必要はなくなりました。 プロファイラーは実行中の Unity プロセスに接続したり解除したりできるようになっています。

プラグイン

dotCover dotUltimate

エディターにカバレッジ概要インジケーターを追加しました。 このインジケーターは、dotCover プラグインが表示する赤と緑のハイライトが多すぎると感じる場合に役立ちます。新しいツールバーはそれほど邪魔になりません。 Inspections(インスペクション)ウィジェットで盾の形をしたアイコンを見つけてください。 色と塗りは、現在のドキュメントのコードカバレッジを反映しています。それをクリックすると、カバレッジに含まれないステートメント間を移動できます。

新しい Notifications(通知)ツールウィンドウ

dotMemory dotUltimate Windows のみ

Rider に JetBrains のメモリプロファイリングツールである dotMemory が組み込まれました。 主な機能は以下のとおりです。

  • Run(実行)ウィジェットと、メインメニューの Run(実行)| Switch profiler configurations(プロファイラー構成の切り替え)には、Memory (sampled allocations)(メモリ(サンプリングした割り当て))と Memory (full allocations)(メモリ(全割り当て))という 2 つのメモリプロファイリングモードが追加されています。 これらのモードの違いに関する詳細については、dotMemory のヘルプをご覧ください。
  • Run(実行)メニューから、実行中のプロセスにプロファイラーをアタッチできます。
  • Timeline Graph(タイムライングラフ)がリアルタイムで展開する様子も見ることができます。 間隔を選択し、Memory Allocations(メモリの割り当て)ビューを開いてください。 dotMemory Standalone のビューと同等で、特定期間の解析をより詳しく調べることができます。

dotMemory プラグインではスナップショットを収集できません。また、2022.2 リリースでは Windows でのみ動作することに注意してください。

詳細情報

ズームインジケーター

Markdown

ドキュメントヘッダーに基づいて Markdown ファイルに目次を簡単に生成できるようになりました。 この新しいアクションは、Alt+Insert ショートカットか右クリックで呼び出せる Insert(挿入)と Generate(生成)ポップアップメニューから使用できます。 Rider は現在のキャレット位置に目次を挿入して <!-- TOC --> タグで閉じるため、後で同じメニューを呼び出して更新することができます。

dotTrace dotUltimate

プロファイリングプロセスを起動するために Unity エディターを再起動する必要がなくなりました。 プロファイラーを実行中の Unity プロセスに接続したり解除したりできるようになっています。

ウェブ開発

Angular スタンドアロンコンポーネントのサポート

Angular スタンドアロンコンポーネントのサポート

JetBrains は Angular のサポートに取り組んできました。 このリリースで追加された最も重要な機能は、Angular スタンドアロンコンポーネントのサポートです。 Rider 2022.2 では、standalone: true にマークされたコンポーネント、ディレクティブ、およびパイプが正しく認識されるようになっています。

Vue 3 関連の更新

Vue 3 関連の更新

Rider 2022.2 では、Vue 3 のサポートが改善されました。 たとえば、v-if/else ディレクティブでの型の絞り込みを理解できるようになっています。 また、グローバルストアとして機能する、Vue チームが推奨する状態管理ソリューションである Pinia のサポートも改善されています。 Vue で Pinia ライブラリを使うことで補完と解決の両方が機能するようになったため、ストアに定義された状態プロパティとアクションに移動できるようになりました。

TypeScript 4.7 のサポート

TypeScript 4.7 のサポート

Rider 2022.2 には、TypeScript 4.7 がバンドルされており、Node.js で moduleSuffixes や ESM といった新しい言語機能がサポートされています。 tsconfig.json ファイルで modulenode16 または nodenext に設定されている場合、import ステートメントに自動的に .js 拡張子が挿入されます。 また、Rider は package.json ファイルの typesVersions フィールドをサポートしています。

詳細: WebStorm 2022.2 の新機能

F# のサポート

F# の Parameter Info(パラメーター情報)ポップアップを改良しました。

Parameter Info(パラメーター情報)には、関数に必要な引数に関する情報が表示されます。 ポップアップは関数アプリケーションまたはメソッド呼び出しを記述する際か、コードを読みながら Ctrl+P を押した場合に表示されます。

バージョン 2022.2 より、Parameter Info(パラメーター情報)ポップアップは、カリー化の適用と正しいメソッドオーバーロードのハイライトをサポートしています。 また、メソッド、関数、およびパラメーターの説明、パラメーターのデフォルト値、拡張メソッド情報、および JetBrains CanBeNull/NotNull アノテーションも表示します。 さらに、属性で Parameter Info(パラメーター情報)を確認することも可能です。

Fantomas のグローバルまたはローカル dotnet ツールバージョンのいずれかを使用できるようになりました。 Rider は適切なツールを自動的に使用するため、チーム内で Fantomas のバージョンを同期できます。

新しい Change type of binding(バインディングの型を変更)クイックフィックスは、定義済みの戻り値の型が式の実際の型と異なる場合に役立ちます。 Special thanks goes to Florian Verdonck for implementing this quick-fix.

You can take a look at the full release notes for more information about F# support in Rider 2022.2.

データベースのサポート

データベースのサポート
  • Playground(プレイグラウンド)と Script(スクリプト)という 2 つの新しい解決モードを導入しました。 この 2 つのモードの違いについては、こちらのブログ記事をご覧ください。
  • Windows 認証を Microsoft SQL サーバーで再び利用できるようになりました。
  • 照合順序と文字セットが Microsoft SQL Server のテーブルの DDL を使って生成されるようになりました。
  • Rider で DuckDB、Mimer SQL、および Apache Ignite の 3 つの追加データベースの基本サポートが提供されるようになりました。

詳細: DataGrip 2022.2 の新機能

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